時事ネタなようで時事ネタじゃない小説賞
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アイズ' ルーム
投稿時刻 : 2015.11.27 03:04 最終更新 : 2015.11.27 03:07
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- 2015/11/27 03:07:33
- 2015/11/27 03:06:55
- 2015/11/27 03:06:20
- 2015/11/27 03:05:36
- 2015/11/27 03:04:21
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      アイズ‘ ルー

 そこは小さな部屋です。
 ベドとか、テーブルとか、その程度のものが置いているだけの部屋。
 その部屋の床には、1人の男の人が、ぐたりと力のない様子で横たわています。
 わたしたちは、彼のそんな様子が映し出された画面をぼんやりと見ています。
 この放送が始またのはいつのこととか、誰がこんな放送をしているのかとか。
 それは誰にも分りません。
 気付けば、世界中の人々が、この放送をテレビで見るようになていました。
 画面の右隅には、いくつかの数字が書いてあります。
 その数字は時折、増えたり減たりしています。
 この数字の意味については、インタート上でも話題になていますが、まだはきりとは分かていません。
 数字は全部で3つあります。
 1つは、とても桁の大きい数です。
 これは、視聴者数ではないかと考えられているようです。
 もう1つは――今はゼロとなていますが――いつも桁の小さい数。
 最後に、時間を表すような、2つのコロンで区切られた6桁の数。
 この数は、おそらく時間を指しているだろうということは、みんな分かていました。
 その数は、時間ごとに減ていきますから、タイムリミトまでの時間を指していることは分かるのですが、一体、何のタイムリミトなのかまでは、どうもはきりしないようです。
 他にも、画面には、数字以外の文字も書かれています。
 画面の左上には、『有料放送』と小さく白い文字で書かれています。
 どうやら、この番組を見るにはお金が必要なようです。
 これもどうやて支払うのかは明確に番組中にアナウンスがあるわけではないですが、わたしたちの世界では、テレビ本体の縁にカードリーダーがついていますから、ここにいつもの通りに、クレジト・カードを通せばお金を支払えるのではないでしうか。
 それからもう1つ。
 画面の右上にひときわ目立つフントで書かれた文字。
 放送番組の名前は――

 『アイズ‘ ルーム』
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