エントリー作品◆第41回 てきすとぽい杯ろーりん(2744字)投稿時刻 : 2017.10.14 23:44 スマートフォンのアラームで目が覚める。時刻は午前六時半。今日も仕事に出かけなければならない自分を憂鬱に思う。しかしながら体はプログラムされたように動い...
◆【BNSK】2016年9月品評会 冴えない一日(9316字)投稿時刻 : 2016.09.26 00:00 ――これは小説家、古川遥人のある一日を切り取ったドキュメンタリーである。
古川遥人。職業小説家。マイナー誌のとある新人賞を受賞したものの、売れるこ...
◆【BNSK】2016年8月品評会 海が聞こえない(12398字)投稿時刻 : 2016.08.14 23:19最終更新 : 2016.08.14 23:39 それは初恋だったのだろうか。当時の僕からしたら、それを初恋と呼んでしまうことに強い反発を覚えただろうが、三十歳になった現在から見れば、あれも一つの初恋...
◆第32回 てきすとぽい杯悪夢(3885字)投稿時刻 : 2016.04.16 23:45 彼女の夢が悪性のウイルスに犯されたらしい。彼女が運ばれた病院にて僕はそう説明を受けた。今朝、いつも六時半には出社する彼女が起きてこないので、僕は彼女を...
◆第30回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉鬼と恋泥棒(5478字)投稿時刻 : 2015.12.13 00:00 教室の最前列、左から三番目の席に座る女子。
土ケ谷嬉子。 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 13バードメン(9978字)投稿時刻 : 2015.07.19 15:21最終更新 : 2015.07.19 22:09 僕らの住む都市は周囲を高い壁に囲われている。
壁の高さは都市の発表するところによれば123.6メートルとのことだった。 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 13魂抜き(9997字)投稿時刻 : 2015.07.19 15:17最終更新 : 2015.07.19 22:52 閉眼法要を行うと祖母が言うので、僕らは母方の実家へ向かった。
祖母の子供は、僕の母を含めて四人兄妹だ。一番上の兄は既に亡くなっている。...
◆第27回 てきすとぽい杯傘を棄てた彼女に祝福を(4479字)投稿時刻 : 2015.06.20 23:44最終更新 : 2015.06.21 00:16 みんな、お待ちかねの土曜日の午後十時半がやって来たぜ。ご機嫌いかがかな。僕は最高に元気さ。元気が有り余ってるね。なにせ今日は昼から家の居間の中を五キロ...
◆しゃん様生誕祭 6月に祝日を作ろう大賞火星までスペースシャトルを(2883字)投稿時刻 : 2015.06.11 03:33最終更新 : 2015.06.15 02:31 君は宇宙でいちばん高貴な生命体を知っているかい? 僕は実際に彼に会ったことがあるけれどね、彼はとてもユニークで気の良い奴なんだ。いささか自分の本性をユ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 12いばらの女王(9994字)投稿時刻 : 2015.06.11 03:29最終更新 : 2015.06.11 15:14 泉中高校テニス部は練習が厳しいことで有名だ。練習を始める前に男子は四〇〇メートルのグラウンドを一〇周。女子は五周。走り終わった後に、荒い息を吐きながら...