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ツイッターの気概
(
豆ヒヨコ
)
投稿時刻 : 2013.06.14 23:41
字数 : 716
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ツイッターの気概
豆ヒヨコ
その日の会議は白熱していた。ミクシ
ィ
は巻き毛(人工的なやつ)をはねあげて怒りを表し、グー
グルプラスはいつものスカした態度でコー
ヒー
のおかわりを注ぎにい
っ
た。ツイ
ッ
ター
はすでに泣きそうだ
っ
た。
「…で、2ち
ゃ
んねるさんはご意見ないんですか」
フ
ェ
イスブ
ッ
クが仕方なく、ため息まじりに話をふ
っ
た。ミクシ
ィ
がいちご色のネイルをいじくりながら、ふんと大きく鼻を鳴らす。
「ご意見? 俺のパイとお前らのパイ、ぜんぜん被
っ
てねえだろう。陣地とりのいさかいに巻き込まれるのはごめんだ
っ
て言
っ
たはずだぜ。俺はただ、上がうるさいから形だけ出席してんだ」
「被
っ
てない? よく言うわ。ねえツイ
ッ
ター
?」
ミクシ
ィ
が憤慨して大声をあげる。ツイ
ッ
ター
は突然の矛先に身が縮む思いだ
っ
た。ボサボサに伸びた前髪から、2ち
ゃ
んねるが鋭い目をのぞかせ全員を睨みつけた。カフスボタンをはめたり外したりしながら、フ
ェ
イスブ
ッ
クもツイ
ッ
ター
を見つめる。
「そうだな…なんというか、僕のとこのお客さんは色々なWEBサー
ビスを併用するみたいだから。でも、それはそれでアリじ
ゃ
ないかな、連動した相乗効果もあるし」
あたりさわりのないコメント。このメンバー
に通用するわけがないと知りながらも、ツイ
ッ
ター
はお茶を濁す以外の手だてを思いつけない。
「そうそう、ツイ
ッ
ター
はおいしいとこ取りなんだよ」
気づくと、グー
グルプラスが席に戻
っ
ていた。香ばしいにおいをふりまきながら、紙コ
ッ
プに口をつける。
「はじめるのが速か
っ
た
っ
てだけで、かなり得をしているしな。ほかの者は身銭を切
っ
て多種多様のオプシ
ョ
ンを用意しているのに、君はシンプルに徹して他サー
ビスに寄生する作戦をと
っ
た。それがうまくい
っ
ている
っ
てわけでね」
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