第一回 やる気が出るかっくいいプロット作り大賞
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ディープ・エンド・オブ・オーシャン
投稿時刻 : 2013.04.18 21:57 最終更新 : 2013.04.19 23:58
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ディープ・エンド・オブ・オーシャン
゚.+° ゚+.゚ *+:。.。 。.


テーマ:
困難に直面し、崩壊の危機に瀕した家族が、再生へ向かていく


あらすじ:
 80年代。米ウスコシンシン州マデソン。
 ベスはその日、子供3人を連れて故郷のシカゴに出かけ、目を放した隙に次男のベンを誘拐されてしまう。ベスは息子を喪失したシクと自責の念で心を病み、それによて家庭も崩壊し始める。
 9年後、事件現場近くの住宅街へ引越していた一家は、成長したベンと思わぬ形で再会する。ベンは心を病んだ女性に誘拐され別人として育てられていたのだ。ベンは一家の元へ帰てくるが、実の両親の記憶がない彼と一家の間にはぎくしくとした空気が流れる。幾多のトラブルの末、ベンは決して自分を母と認めないだろうと悲観したベスは、ベンを育ての親であるジジの元へ返す決断をする。その直後、長男ヴンセントが飲酒運転による事故を起こす。ヴンセントが自分と同じように9年間苦しんでいたことに気付いたベスは心をあらため、またこれがきかけで険悪だたヴンセントとベンもお互いに心を開き、一家に希望が見え始める。


登場人物:

ベス…
主人公。事件当時30代半ばぐらい。女性。白人。職業は写真家。
事件の後に深刻に心を病み、子育てや家事に手が回らなくなる。
困難に直面すると逃避しがちなきらいがあり、事件直後は徐々に「ベンのことを忘れたい」という思考に陥る。ベンの帰還後は、なかなか自分たちに心を開いてくれないベンに対し向き合うことに疲れ、ジジの元へ返す決断をする。

ト…
ベスの夫。ベスと同世代。男性。白人。ポジテブ。優しい。職業はイタリアンシフ。
忍耐強く、病みがちになたベスのことも辛抱強く支える模範的な夫。家事に手が回らなくなたベスの代わりをし、ヴンセントやケリーの世話にも手を抜かない。流石に一度くらいは切れる。
ポジテブであるゆえに、事件後の心境は逃避しがちな常にベスと対照的。ベンの捜索本部が縮小されても決して諦めず、ベンが帰てきた後は時間がかかてもいつか必ずベンと打ち解け平穏な家族に戻れるはずだと疑うことなく信じている。
ベスに対して表向き概ね穏やかな態度ではあるが、事件後からずと寝室が別になている。

ンセント…
長男。物語開始時7歳。
7歳当時、弟や妹の世話を言いつけられたり、母親に構てもらえないことに不満を抱いていた。事件当日、べンの面倒を見ているよう言われたにも関わらず暴言を吐いてベンから目を離してしまたため、誘拐事件に関して密かに責任を感じている。事件後、病んだ母と崩壊していく家庭に深く傷つき、すかりぐれてしまう。
かつて生意気ながらも自分になついていたベンが、別人のようにしかり者の真直ぐな少年に育た上、自分の事を覚えていない様子であることに対し、戸惑いや嫉妬、寂しさなどが複雑に入り乱れた感情を持ち、何かとベンに対して辛く当たる。
事件前からバスケをやていたがベンが戻てきた頃には既にやめている。

ベン(サム)…
次男。物語開始時4歳。
事件前はやんちざかりで、ヴンセントを慕ていた。誘拐され、サムという名前で育てられ、誘拐犯のセシルとその再婚相手であるジジを実の両親だと思ていた。崩壊していたベスたちの家庭と違い、幸福で平穏な家庭に育たため、人懐こく快活な性格である。
実の両親の記憶がなく、ジジたちを本当の家族と思ていたため、突然見知らぬ家族に放り込まれたことに戸惑いを感じ、やがて周囲へ反発し始める。
唯一の誘拐前の記憶が、誘拐事件当日の朝、かくれんぼ中に木箱に入て出られなくなた時にヴンセントに助けてもらた時のおぼろげなものだた。その記憶の中の兄と現在のヴンセントの姿が重ならないことに密かに戸惑ている。
小学生のバスケのリトルリーグに所属しており、活躍している。
(9年後はサムと名乗ているが、本プロト上ではごちごちになりそうなのでベンの表記で統一する)

ケリー
事件当時まだ乳飲み子だた長女。まだ幼いため状況が把握できずおろおろしている。

ンデ刑事…
シカゴの警察の偉い人。レズビアンの黒人。
クが好きでしばしばおどけて見せるが、思慮深く優しい人。捜査本部が縮小された後も、ベンが見つかるまで決して諦めないとベスに約束してくれる。自分を責め気分の塞いでいるベスを励まし続け、後によき友人となる。

セシル…
ベスの高校時代の同級生。若い頃は性にたいして奔放な性格であり、ベスとは深い友人付き合いもなかた。
ベンが生まれたのと同じ年に死産を経験して以来神経衰弱になており、同窓会の会場でベンを誘拐する。その後サムと名づけて育てたベンを実子と偽り、ジジと再婚そた。事件の4年後にベンとジジを残して自殺している。

ジ…
セシルの再婚相手でベンの育ての親。とてもいい人。
連れ子だたベンを心底慈しみ育ててきた。妻がベンを誘拐していた事実を知りシクを受けるも、ベンの幸せを願い、本当の家族と暮らして欲しいと思ている。ベンが家を抜け出して自分の下へやてきた時は、ベスたちに幸せをねがて送り出したのに、とベスたちをなじる。


☆本筋は困難に直面した家族のそれぞれの心のぶつかり合い、葛藤。事件の謎解き的なミステリ、サスペンス要素はメインに据えない。誘拐事件の真相解明はキンデ刑事のみが行う。
☆視点固定三人称。メインはベス、その他必要な場面でキンデ刑事、パト、ヴンセント、ベンの視点に切り替える。それぞれのキラクターの感情のずれ、行き違いなどは視点の切り替えによて読者に把握させ、地の文で説明しないようにする。


ハコ

①起:ベンが誘拐される。事件発生家族崩壊まで
 1・事件当日、朝。あわただしく同窓会へ向かう準備をする家族。仲の良い夫婦。ベンやケリーの面倒を見るよう言われ不満気なヴンセント
 2・会場であるホテルのロビーでベンが突然姿を消す
 3・自責の念に駆られたベスが心を病み、家族が崩壊していく
 4・9年後、ベンとの遭遇。引越した先のシカゴの自宅に、芝かりに来たサムと名乗る少年がベンだた。ジジ宅に警察が突入し事件の真相が発覚する

②承:ベンの帰還後:一家の戸惑い
一家にベンが戻てくるも、溝が埋まらず不穏な空気になる
 ・食事や生活スタイルの違いなどに戸惑う
 ・記憶を取り戻して欲しくて色々な思い出の品をベンに見せるベス。それに対して戸惑うベン。
 ・感謝祭を例年通りジジと過ごしたいと言い出すベン。
 ・ジジが恋しくなり何度も深夜に家を抜け出すベン。
などなど

③転:ベンがジジの元へ帰る
 ベンと二人きりで話したベスは、ベンのジジへの思いや自分たちへの戸惑いを理解し、ジジの元へ返す決心をする。

④結:ベンが戻てくる
 1・ベンを勝手にジジの元へ返したことに憤るパト。自分の抱えてきた思いをぶちまけるベス。夫婦の危機。
 2・ヴンセント、飲酒運転による事故で逮捕される。キンデ刑事に諭され、ヴンセントが抱える心の問題に気付くベス。
 2’・ヴンセントの面会にやてきたベンが、唯一兄に関する記憶だけがおぼろげながらもあたことを告白する。更生を決意するヴンセント。
 3・深夜、静かにベスたちの家に一人で戻てくるベン。真先に気付いたヴンセントが玄関まで迎えに行く。庭でバスケを始めた二人を発見したパトとベスがそれを見守りながらそと手を繋ぐ光景の描写で終わる。



(元ネタ:映画「デプ・エンド・オブ・オーン」1999年、アメリカ)
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