200文字小説コンテスト
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独占欲
きか
投稿時刻 : 2014.03.28 23:59 最終更新 : 2014.03.29 00:04
字数 : 200
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更新履歴
- 2014/03/29 00:04:42
- 2014/03/28 23:59:21
独占欲
きか


望むものは何でも与えた。
与えられることに慣れはじめると、次第に彼女の要求は増した。


花束や食事から、車にマンシン、貴金属。


シーソーが傾くように僕の資産は減り続け、清楚で純粋だた彼女は美しくきらびやかで傲慢になる。

ある日、すからかんになてしまた僕を知り、彼女は僕を、もう要らない、と言た。


僕も彼女はもう要らない。


対価は正当に受け取た。
て僕の愛した彼女は、もう二度と、誰の目にも映らない。
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