てきすとぽい
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第29回 てきすとぽい杯
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〔 作品15 〕
葬式マザーグース
(
夏SNOOPY
)
投稿時刻 : 2015.10.18 17:27
字数 : 507
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葬式マザーグース
夏SNOOPY
昔々、葬式ご
っ
こを日々の楽しみとする夫婦がいました。
死体になりき
っ
て棺桶に入
っ
ているお爺さんの唇に死に水を塗
っ
たり、生足(しなびた皮膚はとても見られるものじ
ゃ
ありません)で踏みつけたり
……
どうしてそんなことをするんですか、と人々は訊ねました。その度に、おばあさんは色んなことを言うのでした。
「私らはもう、死んだ方がマシ! だからその前に思い
っ
きり楽しむんじ
ゃ
!」
何が楽しいのでし
ょ
うか。分かりません
ある日起きると、おばあさんは鋼の身体を持つ白光りするロボにな
っ
ていました。円柱形の頭部と胴体、そこから出るほ
っ
そりした脚部。誰がどう見てもロボ
ッ
トです。本当にありがとうございました。
「じいさんや、今日も葬式ご
っ
こをするぞえ」
「おう、まかしとけ。すぐに死体にな
っ
てやる」
お爺さんはすぐさま、死体になりきることに成功しました。ここまではいつも通りです。しかし、ここでとんでもないことが発生しました。
いつものようにおばあさんがおじいさんの胴体をしこたま踏みつけた時、おばあさんの足の重さは、総重量3トンにも達していました。そのあまりの重さに、おじいさんは口から蛙のように胃を吐き出して、そのまま死んでしまいました。おやおや。
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