第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
〔 作品1 〕» 2  9 
コックのなやみ道
酔歌
投稿時刻 : 2016.12.10 22:40 最終更新 : 2016.12.10 22:41
字数 : 339
5
投票しない
更新履歴
- 2016/12/10 22:41:49
- 2016/12/10 22:40:08
コックのなやみ道
酔歌


ある日コクは迷ていました。
「今日お出しする料理はハンバーグかカレーライスか。どちらがいいでしう」
クはやかたを歩きながら考えました。
「カレーライスにしよう」
だけれどコクは気づきました。カレーライスの野菜が足りないことに。
「野菜はにんじんかたまねぎか。どちらがいいでしう」
クは八百屋の前で考えました。
「たまねぎにしよう」
だけれどコクは気づきました。たまねぎ用のかわむききが無いことに。
「かわむききは青いものと赤いものか。どちらがいいでしう」
クは見知らぬ売り場で考えました。
「赤いものにしよう」
だけれどコクは気づきました。かわむききを買うためのお金が無いことに。
「大変だ。急いでお金をとりに帰らなくち
クは見知らぬ街で気づきました。
「ここ、どこだろう」
← 前の作品へ
次の作品へ →
5 投票しない