てきすとぽい
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第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
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絵本
(
酔歌
)
投稿時刻 : 2016.12.10 23:10
最終更新 : 2016.12.10 23:15
字数 : 269
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更新履歴
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2016/12/10 23:15:38
-
2016/12/10 23:10:04
絵本
酔歌
私はめいろ。めいろの絵本。だれにも買
っ
てもらえない、つまらない絵本。
今日も絵本屋に子供がや
っ
てきた。
「まま、この絵本がほしい」
それはこの店に来た子供がみんなほしがる、あこがれのめいろの本。私よりもおもしろい絵本。
「こ
っ
ちもおもしろそうよ」
お母さんは私のことを持
っ
た。だけど子供は私のことをほしがらない。
「もう読んだことあるよ、それ」
すると、私のことを見てあこがれの絵本は言いました。
「あなただ
っ
て、おもしろい時はあ
っ
たじ
ゃ
ない」
その時私は思いだした。
私はむかし、おもしろいめいろの本だ
っ
たと。むずかしすぎると言われた、めいろの本だ
っ
たと。
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