第38回 てきすとぽい杯
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「超ドベタ恋愛ストーリー」
酔歌
投稿時刻 : 2017.04.15 23:34 最終更新 : 2017.04.15 23:43
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目次
1. 窓からくる暖かい日の中に、君がいたという事だけ覚えている。
2. 「おはよ」
3. 「おはよう」
4. 男子どもが騒いでいると、丸時計が八時を指して鳴る。それと同時に教師も入ってきて、男は着席を余儀な
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更新履歴
- 2017/04/15 23:43:23
- 2017/04/15 23:34:59
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「超ドベタ恋愛ストーリー」
酔歌


窓からくる暖かい日の中に、君がいたという事だけ覚えている。

、ピ、ピ
時計のアラーム音とよくわからない夢が、まだ頭の中を駆け巡ている。それも、次の電車を知らせる車掌の名に甲高いサインと、それを待つ乗客達の声によてかき消された。
眠い。
スマートフンのロクを解除すれば現れし、「月曜日」の表記。
目にすることはできないけれど、確実にメガネのフレームと同化している目のくま。
暇つぶしに開いた動画サイトの広告。
全てにイライラが存在する。
若干の意識の剥離を感じつつ鑑賞を続けていると、linoアプリが鳴た。その「ひこん」という音すら、今の僕は憎悪の対象として受け取てしまう。
なんだ?
「後ろを向け」
仕方ない。要望通り後ろを向こうではないか。まあ、これが友達でもない奴なら華麗にスルーを決めていただろうが……
て思てたら、僕は唇を奪われたわけだ。
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