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シュナプスマン
茶屋
投稿時刻 : 2018.08.19 21:10
字数 : 3702
5
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コメント
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一読した印象はヒーローというよりピエロに近いのかなと思いました。上司から酒の席に誘われてご機嫌取りに終始する若手社員って感じです。酔っている間だけ酷い現実から目を背けて理想の世界にいられる、そんな逃避の物語かと思いました。でもタイトルにドイツの酒が入っているってことは、理想に酔って難民問題を抱えているドイツに対する皮肉なのでは考えてしまい、この作品はメッセージ性の強い社会派の作品なのではと評価するようになってしまいました。まあ勘違いであれ、考えさせる作品に違いはありません。
2018.08.24 00:21

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エネルギーの代償。ヒーローとして活動するためのエネルギー源が、ヒーロー自体を蝕むリスクを持っているという構図。人を救う存在が、人を救い続けるために生じる害。ラストの住民たちの行動にはその事実への無自覚さが如実に表されていて、面白かったです。
インタビュー形式が話にハマっていて、引き込まれました。パズルのように彼の人間性が開示されていくため、読み返す楽しさもあり、分量以上の満足感がある作品です。三代目シュナプスマンの語りから回想へのつなぎも鮮やかだったと思います。
三代目の話に出てきた、ベルトをだます装置という新技術の登場によって、問題が解決されたという点が、個人的に好みです。


誤字等報告
「様々は憶測」→様々な
「コンビを組めばってそれなりにって感じだ」→最初の「って」は余分?
「優先順位がはっきりつけて」→優先順位をはっきりつけて or 優先順位がはっきりついて
「己の内側に救う」→巣食う
「火酒をあおって変身くらいだったら」→変身するくらいだったら
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面白かったです。何でしょうね?とにかく言葉の密度と物語の疾走感、というかぐいぐい読ませる力がすごいですね。
私もあなたも、ひょっとして人は誰しもシュナプスマンなのではないか?という示唆を孕んでいる作品だと感じました。
ただ、シュナプスマンに感情移入してしまったので、結末にはもうちょっと救いが欲しかったかな、とも思いました(あくまで個人的な感想です)。もう吐いだすものが無くなっているのにゲロまみれ、という軽い矛盾点も含めて。

でもトータルですっごい面白かったです!
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