第46回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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ギガメガ絶滅大戦クロース・トゥ・ユー
投稿時刻 : 2018.08.19 15:05
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ギガメガ絶滅大戦クロース・トゥ・ユー
多千花香華子


宇宙には謎とロマンがある。
 そして嘘で塗り固めた人生。
 華沙凛(きゃさりん)を愛していた。
 それも嘘だ。
 いややっぱりホントだったかも。
 大銀河休暇法の施行により、汎地球圏は十世紀の休暇期間に入った。
 人間の寿命は二百五十年、これから何世代も人類は楽園期を送ることになる。
 それが超銀河のギガコード。
 抗うことは無意味だ。
 生きとし生ける生命体にとって生は趣味。
 軽い気持ちで生きていける。
 それが超銀河のメガコードだった。
 その日、俺と華沙凛は大脳辺縁系で長いニューロバカンスを楽しんでいた。
 めくるめくオーロラ、白銀の大氷河。
 飽きることのない超絶眺望と、絶え間なく幸福感を送り込む五感の刺激。
 そんな幸福は突如として終わりを告げた。
 俺たちの超銀河の裏側にあったメサ銀河団連合が一方的な休暇返上を宣言したのだった。
 いや働きたいなら勝手に働けばいいのだが、困ったことにすべてが自動化された世界にあってはすでにまともな労働などなかった。
 ヒマを持て余したメサ銀河の構成員たちは、裏側にある俺たち超銀河世界にマニュアル戦争をしかけてきやがった!
 いきなり百億の恒星系が滅ぼされちゃったもんで、ちょっと大騒ぎさ。
 そんな絶滅大戦争の大波が汎地球圏にも迫ってきた。
 リンボワールドでのフィジックバカンスも終わりだ。
 俺の目の前で華沙凛が分解され、再構成されてしまった。
 彼女の言い分では、なんとなく住民投票でメサ銀河団を統べる大総統に選ばれてしまったらしい。
 俺は最新プロップシステムのおかげで、なんとか危機を脱した。
 果てしない宇宙の逃亡者となった俺は、六つの数字を当てれば、那由多円の当たる宝くじを売って放浪した。
 もちろん詐欺だ。
 銀河は広く騙される超存在は多かった。
 表の超銀河団からは敵総統の配偶者として命を狙われ、裏のメサ銀河団からは総統の過去を細かく知る目障りな存在として命を狙われる。
 そんな儚い人生にも転機が訪れる。
 賭けに負けて飛び込んだ恒星VG5785の中心に隠された超兵器バスタースペーサー!
 俺はそれを手に入れた。
 さあてこれからが反撃だぜ!
 俺は表の超銀河団、裏のメサ銀河団両方に対して宣戦布告をした。
 報復として超銀河団は二百二十才になる俺の親父を銀河総督にしやがった!
 ちくしょう、恥ずかしいあることないこと全銀河に吹聴しやがって!
 親父と嫁に挟まれて俺は宇宙を駆ける。
 人生は嘘の連続だ。
 だが、真実はここにある。
 知りたければ、俺とともに来い!
 
 
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