第49回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動7周年記念〉
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とり返してやる
茶屋
投稿時刻 : 2019.02.16 22:51
字数 : 465
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とり返してやる
茶屋


 俺は人生を奪われ続けてきた。
 時にはこそりと、時には強引に。
 それは人生であり、またの名を未来という。そしてそれはいつしか現在になり、今の俺は何も持いない。
 人生の搾取者たち、もしくは未来の強奪者たち、あるいは幸福泥棒ども!
 そいつらはあちこちにいて、俺が手に入れるはずだた人生を、未来を奪ていくのだ。
 奴らは俺から幸福を盗んで、その幸福を使て今も笑ていやがる。
 それは俺が手に入れるはずのものだたんだ。
 本当は俺が笑ているはずだたんだ。
 あのアイデアは俺のものだたんだ。だから、あいつの成功も金も俺のものになるはずだたんだ。
 あの娘だて、本当は俺の隣にいるべきだたんだ。俺の隣で笑ているはずだたんだ。
 受験の時だてそうだ。俺はあの高校に行くべきだたし、あの大学に行くべきだたんだ。
 その称賛は俺に向けられるべきものだし、俺はこんな場所にいるはずがなかたんだ。
 すべて奪われた。
 すべて盗まれた。
 だけど、もう俺は諦めない。
 絶望はやめだ。
 奪い返してやる。
 俺の人生を。俺の幸福を。

 だが、結局、俺は幸福になれなかた。
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