第51回 てきすとぽい杯
 1  2  3 «〔 作品4 〕» 5  10 
謎解きは、改ページのあとで
投稿時刻 : 2019.06.15 23:25 最終更新 : 2019.06.15 23:36
字数 : 647
5
投票しない
目次
 1 
 2 
全ページ一括表示
更新履歴
- 2019/06/15 23:36:49
- 2019/06/15 23:34:05
- 2019/06/15 23:29:51
- 2019/06/15 23:25:06
1 / 2
正解は、次のページ
合高なな央


鍵のかかた檻の中に閉じ込められている。
意識が戻てから一時間以上たつだろう。
気がつけば木製の椅子に座らされ、手を背中で組まされ縛り付けられていた。
足も同様に、椅子の脚に固定させられている。

薄暗いが天井近くの小さな窓から光が漏れている。昼間なのだろうか。
外から鳥のさえずりも聞こえる。

どうしてこうなたか思い出せない。自分が何者かも。
が、どう考えても僕は不当に閉じ込められているのだ。

突如気配と鉄の扉をぎぎぎと開く音がして、檻の向こうに女が現れた。
「これからあなたにクイズを出します」
僕は突然の来訪者に感情が昂ぶり、怒りのまま罵倒の言葉を吐き出した。
ここから出せとか、お前は誰だとか、なんのつもりだとか、そんな台詞だ。
急に大声を張り上げ続けたせいか、喉の渇きもあたのか、最後には声がかすれてむせ返てしまう。

しかし彼女はこういうことには慣れているかのように僕の言葉をスルーした。
「問題に正解すると鍵が開きます。不正解だとこのままです」
「ちとまてくれ……」と言てまたむせ返たが、彼女は僕の行動には反応しない。まるでロボトのように事務的に話を続ける。

「それでは問題です」
そういうと彼女は唄いだした。

白が7つに黒が5個、きれいに並んで波を打つ
お前の運命切り開け、空の上には何が待つ?

「さあ答えなさい」と彼女。
続きを読む »
« 読み返す