第9回 文藝マガジン文戯杯「お薬」
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投稿時刻 : 2019.11.17 23:59
字数 : 121
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諍井寄人


宙の果てを掻き集めたような
深夜二時、たたいま此処に
立たされたこのひとりぼちから
見渡すきらきら星
目は
ひかりも暗澹も輝いて知る

誰しも母の創り落としたもの
してみずから此処に
立ちはしなか
故にそそぐ星の一滴は親しく
目薬は怖くて
差せないままで
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