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遺る罪は在らじと
 投稿時刻 : 2020.08.10 21:46 最終更新 : 2020.08.13 11:45
 字数 : 10716
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中学時代にバレー部でも無く、卒業を控えた三年生の夏から入部して高校をバレーボールの推薦で入った幼なじみ(女子)がいたのですが、高校二年の初めに酷い貧血になり、残りの高校生活をマネージャーとして過ごしたそうです。
高校時代に同じラグビー部だった奴が卒業後は自衛隊に入り、一期で除隊してダイヤモンドを売る仕事に就き、高校の同級生や部活の仲間に電話して「男はダイヤモンドが必要になるから買わないか?」と電話しまくって、評判を下げてる奴がいました。
街中で偶然あった高校のクラスメイトは「金持ってるんだろ?奢ってくれ。金がない?カード持ってるんだろ」と言うので、その場で縁を切った奴がいました。
中学時代は普通に優等生だったのに、なぜか同じ高校に行き、高校デビューして影で高校デビューくんと笑われてた奴は、27歳で白血病になり、亡くなった奴がいます。
長く生きていると色々あり、ほろ苦さあふれる出来事も多かったりするわけですが、そんな人生の悲哀溢れる作品でした。

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「スポーツマン」のお題からこの作品が出来上がったことに驚き、いつものことだけど勢いのある読ませ方はもう唯一無二です。勢いに任せて大胆に書いたように見えて繊細。「いいひと」なんて特に出さなくて 無駄にハッピーエンドを作り込む気もなくて、ヒトを全て突き放してるようなのに、案外優しい作者の目線が、隠しても見えてきます(笑)。とても面白かったです。

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※ このコメントには、作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
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一例として「淳史が帰ろうとつつく。~風の入らない窓が薄赤くなってきた夕暮れ。」の部分。
黙って帰るのも気が引けると主人公は考えますが、意識はあきらかに部屋の外へと向いています。はっきりとは書かれていませんが、帰りたいという思いの強さが伺える描写です。
この作品の素晴らしさは、主人公に気持ちを語らせるだけではなく、こういった主人公の意識、主人公の目に映る情景から選択された物で読者に心情を想像させる巧みな技術にあります。
登場人物が知る以外の情報を作者は提示しません。あくまでも登場人物と同じ目線で、同じ心の揺らぎを書き綴っています。読みながら作者の存在を忘れて主人公の想いを追うことができました。
完成度の高い、正しく私小説でした。お見事です。

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