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200文字小説コンテスト
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たんぽぽ
新矢晋
 投稿時刻 : 2014.03.24 22:52
 字数 : 200
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たんぽぽ
新矢晋


 何かの手違いで砕けた地球の上で今も人類は暮らしている。
 小さな欠片にしがみつく人類は他の大きな欠片へ乗り移ろうにも、その技術も知識もほとんどが砕けてしまていて未だ叶わない。
 早々に鎖を解き放た虫たちは散り散りの大気の中を飛び回り脆い大地を這ていて、獣たちもそう遠くない未来に鍵を得るだろう。
 置き去りにされた人類は花たちと共に眠る方法を探し始めていたが、たんぽぽは綿毛を空で芽吹かせる用意をしている。
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