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200文字小説コンテスト
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山田羽書
志菜
 投稿時刻 : 2014.03.24 00:31
 字数 : 200
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山田羽書
志菜


 卯の刻。腹巻きの中の往来手形と、御師から渡された山田羽書を、もう一度確認する。
「今日の予定は、草津宿で休憩した後、石部宿にてお宿の用意をしております」
 御師の説明に、米蔵は道中記を見ながら笑いを堪えるように囁いた。
「楽しみやのう。草津の名物は煎餅やと。石部宿にはええおじれが揃とるらしいわ」
 俺は苦笑しながら草鞋の紐を固く締めた。振り分け荷物を肩に、笠と杖を手に立ち上がる。
 今日も晴天。さ、出発や。
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