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200文字小説コンテスト
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墓守
anon
 投稿時刻 : 2014.03.18 17:38 最終更新 : 2014.03.22 19:28
 字数 : 200
5
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更新履歴
- 2014.03.22 19:28:11
- 2014.03.18 17:38:31
墓守
anon


これはな
ひとの役に立つために作られたが
戦では多くの命を奪
しかしその後はまたひとのために
たいそう働いてくれたのだよ
身を粉にして文字通りの鉄屑となるまでな
だからもうこれの仲間はひとつとして残ておらん
記憶も消える
それもこれのさだめだが
なにやら不憫にも思うてな


僕は目覚めた。
枕元には古びた小さな鍵がひとつ。今日野原で拾たのだ。
傍らの雑草に埋もれ赤錆びた小さな塊には、名も知らぬ白い花が寄り添ていた。
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