200文字小説コンテスト
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太陽の花
投稿時刻 : 2014.03.18 21:40
字数 : 200
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太陽の花
飛瀬貴遥


 ほがらかな昼下がりに庭へ足を運ぶ。いつ植えたのか覚えていない小さな小さな芽が顔を覗かせていた。
 あと数週間もすれば綺麗な花を咲かせるだろう。花は温かな太陽の色。驚くことにその花弁は、食べるとみずみずしい果物のように甘酸ぱい味がする。
 これが太陽の味なのかと、はじめて口にした時に思たものだ。
 一輪の花に花弁は五枚。
 今、その花の芽は一つ。
 もとたくさんの芽が出てくればいいのにと、手にした如雨露を傾けた。
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