てきすとぽい
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第16回 てきすとぽい杯
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二日酔い
(
小伏史央
)
投稿時刻 : 2014.04.05 23:11
最終更新 : 2014.04.05 23:40
字数 : 338
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更新履歴
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2014/04/05 23:40:42
-
2014/04/05 23:11:01
二日酔い
小伏史央
「お客さん、終点ですよ」
そう言われても困る。わたしは寝ているのだ。
「お客さん。お客さん? 起きてください」
ぐー
すかぴー
。
ところでわたしは死んでいる。わたしを見下ろすわたしが言
っ
た。ぐー
すかぴー
ひ
ゃ
らぱ
っ
ぱらぱー
。
「終点ですよ」ぱ
っ
ぱらぱー
。「降ろしち
ゃ
いますよ」ぴ
っ
ぴ
っ
ぴ。
わたしは降りる。わたしもわたしに着いて電車から降りた。空が暗か
っ
た。でもぴ
っ
かぴ
っ
かと妙に輝いていた。きらきらきら。ああこれは天国だ。わたしを迎えに来たに違いない。ぱ
っ
ぱらぱー
。
がし
ゃ
ー
ん。がし
ゃ
がし
ゃ
。わたしはそのまま家に帰
っ
た。そのころにはわたしとわたしはひとつの体に収束していた。ああ、なんだ
っ
たのだろう。わたしがわたしを見下ろしていた。
き
っ
とこれはなにかの前兆だ。明日、なにかが起こるに違いない。
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