てきすとぽい
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2014年4月22日の物語
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〔 作品5 〕
火曜日のタイムスリップ
(
松浦(入滅)
)
投稿時刻 : 2014.04.26 14:08
字数 : 897
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火曜日のタイムスリップ
松浦(入滅)
日の出がどんどんと早くな
っ
ていくその日。
駅に近いが、騒音もひどい私の部屋がまだ静寂に包まれている午前5時に目が覚めた。
体を起こし、部屋の中を見渡す。力強い日差しがカー
テンの隙間からあふれ出している。
晴れだ。そして気温は涼しく、湿度も低い。
ふと、出かけてみようかという気にな
っ
た。
サイクルジ
ャ
ー
ジに着替えて、愛車を外に出す。夏用のジ
ャ
ー
ジでは少々心細い気温だ
っ
た。だが、走り出してしまえば大丈夫だろう。部屋で想像したとおりの天気だ。
南へ。多摩川SRを目指す。
早朝の道はすいていて、20分とかからずに多摩川に出た。そして河口へと進む。
ず
っ
とSRが続けばいいのだが、確か狛江付近で左岸は途切れていたはず。
ああそうだ。京王閣をすぎて、しばらく走るとやはりダー
トがあ
っ
た。
少し戻
っ
て橋を渡るという手もあるが、車道に迂回して進んだ。なにしろ朝だから道の状況は悪くない。
東急線付近では、車道がぐ
っ
と狭ま
っ
てだいぶ車に気を遣
っ
たが、ふたたびSRに戻れた。
ここまで来れば、羽田は目と鼻の先だ。
す
っ
かり明るいのに、平日の早朝は人が少なく、なんだか異空間に飛ばされたような感じがする。
まだまだ行けそうだ。
今度は環状七号線を北上して、甲州街道へ。
この道は結構ア
ッ
プダウンがあ
っ
て、いい運動になる。
ここで自転車に積んできたボトルが2本とも空にな
っ
た。コンビニで休憩。
出勤前の買い物をするサラリー
マンに、変な目で見られる。いや、これは羨望のまなざしか。
三鷹、武蔵野市を経由して自宅に帰
っ
たのは9時45分だ
っ
た。
さすがに汗だくだ。シ
ャ
ワー
を浴びて、着替える。
タオルで髪を拭きながら席に着き、パソコンの電源を入れて10時。
10時!
ま
っ
たく電話を取り損なうこともなく、始業時刻にはデスクにかえることができた。
自転車で羽田まで行
っ
て、街が起きていくのを観察しながら80キロほど移動した。誰にも気づかれることなく、だ。
嘘みたいな話しじ
ゃ
ないか。自分でも不思議な感覚だ。5時に起きることも、10時に仕事を始めることも、おかしな話ではない。だけど、その間にや
っ
たことを思うと、とても平日の一日に収まるようなことじ
ゃ
ない気がするのだ
っ
た。
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