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第一回 クオリティスターター検定
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Lunatic
 投稿時刻 : 2014.06.27 16:47
 字数 : 588
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Lunatic
妄想ボックス


どうせオリオン座ぐらいしか碌に識別できないくせに。



そう心の中で毒づきながら、「天体観測企画してよー」とか宣うクラスメートをやんわりとぶたぎる。
こちとら廃部寸前のぼち天文部員でね、あんたらみたいなリア充の接待なんてしたかねーんだよ。

お前らは地上で繋がてり満足だろうが。


偉そうな顔をしたものの、あたしだて正直そんなに星座を識別できるわけではないけどさ。

なら望遠鏡で何を見てるのかて?
……そりあ、お月様に決まている。



”ルナテク”て言葉、最強に格好いいて思うんだ。

満月の夜に暴れ躍り狂いたい。
紅の月に処女の血をたらふく捧げたい。あたしじなく誰かの。

そんでもて、「月があまりに輝いたから」なんて嘯くところまでがあたしの夢。

他人様の光で煌々と輝いていながら、周りの小さな星達をミトさせる。
随分じないか。素晴らしいふてぶてしさだ。

だからあたしは月が好き。
地球に共依存気味の彼女が大好きだ。

黄道十二宮を追うぐらいなら、28の満ち欠けを追うほうがよぽど楽しい。
昔のアホが繋げた線を、今のあたしは認知しない。



「月が綺麗ですね」だなんて、気障な言葉を使いたいならそれ相応の敬意を払えよ。

オリオンの砂時計をなぞる代わりに月の窪みを愛撫しろ。
変わらぬ北極星を辿るなら、日々変わる月の表情に心を揺らせ。

それから、
それから?
それからだ。

睦み合いたければどうぞご勝手に。
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