第21回 てきすとぽい杯
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ソリッドシチュエーション着信
茶屋
投稿時刻 : 2014.09.20 23:02
字数 : 634
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ソリッドシチュエーション着信
茶屋


 誰かの携帯電話が鳴た。

 と思た瞬間江口が爆発した。
 なるほど、鳴たのは江口の携帯だたのか。
 江口の残骸を振り払いながら、頭を振る。
 これで生き残たのは三人。
 あと二人が死ぬ。
 これはゲームだ。
 主催者は不明。
 部屋の中に六人の男女が閉じ込められ、ルールだけが知らされている。
 ルールは単純。
 皆が携帯を持ている。
 携帯には爆弾がついていて着信があると爆発する。
 携帯は首輪につながていて、捨てると爆発する仕掛けになている。
 また、着信が鳴ると爆発する仕掛けになている。
 携帯の番号は部屋の中に隠されている。
 つまり誰かの携帯に携帯から電話をかければ死ぬことになる。
 最後に生き残た者だけが助かる。
 そんなルールだ。
 ルールを知らされた瞬間、皆が必死になて部屋の中を探し始めた。
 戸惑うもの、疑う者もいたが、そのうち番号を見つけたものが手持ちの携帯で電話をかけてみたところで初めの一人が死に、皆鬼のような形相になた。
 そして、また一人、また一人と爆発して死んでいた。
 俺もいつ死ぬかわからない。
 俺も必死になて探した。
 あた。
 花瓶の底に紙切れが隠されていた。
 これでまた一人減る。
 生き残る確率が増える。
 罪悪感は脳裏によぎるが、もうこの状況じどうしようもない。
 申し訳ないが、死んでもらう。
 急いで、だが、間違えないように番号を押し、発信ボタンを押す。
 ……
 ……
 音が鳴らない。
 何故だ。茫然と携帯を見つめていると、自分の携帯から着信音が鳴た。
 不在着信。
 まさか、
 今のてまさか自分の番号だ
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