第22回 てきすとぽい杯
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ときめき壁ドン出会い編
茶屋
投稿時刻 : 2014.10.18 23:31
字数 : 569
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ときめき壁ドン出会い編
茶屋


「は
 何だか突然疲れを覚えて、駅の壁に寄り掛かる。
 上司には怒られるし、後輩はうまく動いてくれない。
 責任を感じて身動きが取れなくなて、状況はどんどんうまくいかない方向に行く。
 本当に疲れている。
 仕事だけじない。
 彼氏もおらず、休日も当てもなく街を徘徊している。
 このまま恋愛も結婚もせず、死んでいくんじなかろうか。
 そう思うと何だかぞとする。
 こんなつまらない人生がこの先も続いていくかと思うと暗澹たる思いだ。
 壁によりかかりながら通行人を眺めていると、ふと一人の男が目についた。
 なかなかのイケメンだ。
 やせ気味だけど高身長で、どこか儚げな佇まい。
 現実味が少し薄い、物語の中の人物のような青年。
 私とは別世界の人間だ。
 苦悩を抱えながらもそれなりに幸せで運命的な人生を送ているのだろう。
 そんな風に思ていると、男がこちらのほうにふらふらと歩いてきた。
 なんだろうと思て周りを見るが私以外に人はいない。
 はて? と思ていると男はどんどん近づいてきてとうとう正面に立た。
 そして手を突き出して、私の顔の横の壁に手を付ける。
 一体何?
 これ何?
 世間で言ういわゆる壁ドンてやつ?
 もしかしてこの人私に?
 心臓が高鳴るのが分かる。
 彼の息が顔にかかるほどの距離だ。
 彼の息は……ん?酒臭い?
 彼は口を開け、そして
 ゲロゲロゲロ、とリバースした。

 それが彼と私の出会いだた。
 
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