海水浴場に迷い込んだ私はぐーるぐる
太平洋側のとある海水浴場に五人の男女が遊びに来ていました。名前をそれぞれABCの順番につけていきます。A、B、C、D、はすぐに水着に着替えて海へと入
っていきました。Eは浜辺に寝っ転がって読書をすることにしました。Eは海が嫌いというわけではありませんでしたが、泳ぐことが苦手だったのです。
読書にも飽きてきて暇を感じたEは、みんなで食べるために持ってきたスイカを10等分することにしました。
それから、スイカを切り終わったEは再び読書に取り掛かることにしました。頭上には真夏の太陽が燦々と輝いていました。そのうちに、眠気がEのことを襲うようになり、眠気に耐えられなかったEはそのままそこで眠ってしまいました。
Eが目を覚ました時には、スイカはすべて無くなっていました。Eは「ちゃんと人数分に分けておいたのに……」と言いました。
Eは切り分けたスイカを持ってきた紙皿に二つずつ乗せて置いておいたのです。そしてその皿にはそれぞれA、B、C、……と順番に名前が書いてありました。
「誰が私のスイカを食べたんだい?」
Eは他にメンバーに問いかけました。それに対してAたちは次のように答えました。
A「私とCが食べた」
B「私は食べていない。」
C「Aが食べた。私は食べていない」
D「私は食べていないし、Cも食べていない」
さて、いったい誰がEの分のスイカを食べたのでしょう。ちなみにこの中で一人だけ嘘をついている人がいます。
答えは下へスクロール。
・答え。
仮にDが嘘をついているとすると、スイカを食べた可能性があるのはCかDのどちらか、または両方になります。しかしこの場合、Cの言っていることも嘘になってしまい、嘘をついているのが一人であるという前提と矛盾します。したがってDの言っていることは本当です。
嘘をついているのはAでこの場合はAの言っていることだけが嘘になります。Cが食べたという部分が嘘です。
したがってEのスイカを食べたのはAです。
・別バージョン
A「Bは食べていない」
B「Cは食べていない。」
C「私は食べていない」
D「Aが食べた。」
Aの発言が嘘であるとすると、Bがスイカを食べたことになり、前提からの帰結でDの発言は本当であるから、スイカを食べたのはAとBということになる。
Dの発言が嘘であれば、Aはスイカを食べておらず、誰もスイカを食べていないことになり、Eのスイカが食べられている事実と矛盾する。したがってDの発言は本当であり、嘘をついているのはAということになる。
したがってスイカを食べたのはAとBである。
ちなみにBの発言が嘘であるとするとCがスイカを食べたことになるが、この場合Cの発言も同時に嘘になってしまうので、嘘をついているのが一人という前提と矛盾する。
Cについても同様。
この両者は嘘をついていないと考えられるか。
か、か、か……ばたっ。
かはっ(吐血)
おわり。