てきすとぽいトップページへ
第26回 てきすとぽい杯
〔 作品1 〕» 2  13 
Außerirdisches Leben
茶屋
 投稿時刻 : 2015.04.11 23:16
 字数 : 1575
5
投票しない
Außerirdisches Leben
茶屋


 とりあえず、地球の直径は12,742 kmらしい。
 そんでもて月までの距離は384,400 km。
 ざと地球三十個分。
 じあ太陽までの距離は149,600,000 kmだから、えーと、ちとまてね。
 地球十一万七千四百七個分。
 冥王星までは楕円軌道だから誤差が大きいのだけれどだいたい四十二万三千七百九十五個分。
 観測可能な宇宙の直径は約28ギガパーセク(約930億光年)だから……、ああもう計算なんてやる気が起きないほどだ。
 こんな風に計算してみると、意外と地球なんて小さいもんだ。
 この宇宙には一体どれだけの地球を詰め込めるんだろう。
 地球は完全な球じないけれどもケプラーが予想しヘールズが証明した最密充填構造と同じように詰め込めるのだろうか。
 だとしたら、宇宙目いぱいに地球を詰め込めば、74.04%の密度になるのだろうか。
 ともあれ、この宇宙は広い。
 広すぎて目がまわる。
 ぐるぐるぐるぐる。
 地球は回り、太陽は回り、銀河も回る。多分、銀河団も、回ているんじなかろうか。
 僕たちは回ている。
 止まているつもりでも、途方も無い距離を常に移動しているのだ。
 だから、いつか君に出会えるんじないかな。
 君と僕との距離は一体地球何個分だろう?
 
 君と僕とが出会う確率は一体どれくらいのものだろう。
 それを算出するにはいろんな条件設定が必要なのだろうけど、僕は君のことを何も知らないんだ。
 だから条件を設定することもできない。
 地球何個分のエネルギーを使えば君に出会えるのだろう。
 結局それもわからない。
 君はすぐ近くにいるのかもしれないし、観測外の場所にいるのかもしれない。
 でも僕は君にいつの日かで会えると信じている。
 僕の代かもしれない。
 僕の次の代かもしれない。
 その次の次、その次の次の次の次。はたまたその次の十二乗。
 それまでに滅ぶ地球は何個分だろう。
 
 君はほんとに存在するの?
 時々そんな不安に陥る。
 そんな夜は僕は恐怖に震え上がる。
 もしかしたら僕は宇宙でひとりぼちなんじないかて。
 次々とあげられる君の存在を否定する反証。
 そんな反証を目にするたびに僕は不安になり、僕は間違てるんじないか、僕は無駄なことをしてるんじないかと思えてくる。
 でも、でもさ、諦めきれないんだ、君のことを。
 
 もしかしたら君はもう僕のすぐ側に来てるんじないかて思うこともある。
 姿を見せず、僕のことを優しく見守てるんじないかて。
 ロマンチて?
 そうかな。
 でも素敵じないか。ずと昔から、君が僕のことを見ていてくれたなんて。

 君との出会いは必ずしも幸福なものであるとは限らないていうのは重々承知しているつもりだ。
 君が僕よりはるかに優れた存在か、もしくは途方もなく馬鹿なのかもしれない。
 もしかしたら、君は僕に悪意を持て接触してくるかもしれない。
 いきなり殴り合いが始まるなんてことを考えることもよくあるよ。
 昔からそう。
 君を待望すると同時に、恐れてもいるんだ。
 正直、君が怖い。
 でも、君に会いたいんだ。

 僕は君に手紙を送り続ける。
 君に届くあてなんてないんだけどね。
 でも、いつか届くんじないかて、送らないよりはましじないかて、そんな風に思うんだ。
 宛先不明の手紙は宇宙郵便局のゴミ箱に溜まり続けているのかな?
 でもいつかひんなことから君のもとに可能性も無きにしもあらずだろ?
 拝啓、君へ、お元気ですか。僕はいろいろあるけど、手紙を出すくらいには元気です。君に出会えることを楽しみにしています。
 0 0 0 1 1 1 1 00 00 00
 0 1 1 0 0 1 1 00 00 10
 1 0 1 0 1 0 1 01 11 01
 X X X X X X X X X X

 この宇宙は広い。
 地球が何個分かなんて考えるだけで目が回りそうだ。
 地球だけでもこんなにだだ広いのにもと広いなんて、考えたくもない。
 でも君のことはいつも考えているよ。
 いつの日か、君に出会えたならば。
 いつの日か。
← 前の作品へ
次の作品へ →
5 投票しない