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第4回 てきすとぽい杯
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選択
ウツミ
 投稿時刻 : 2013.04.13 23:21
 字数 : 680
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ウツミ


 ――人は自分の選択をどこまで信じられるだろうか。
 ――自分の意思を、どこまで持ち続けて居られるだろうか。
 何を選ぼうと、あるいは“何も選ばない”を選ぼうとも、時間は残酷に前へ前へと進んでいく。
 在り得たかもしれない未来も、希望も、すべて過去へと押し流していく。
 もしもあの時、別の選択をしていたなら。
 もしもあの時、こうなると知ていたなら。
 後悔は止め処なく、しかし過去へは戻れない。
 いつだて我々は、不確定な情報のみを手に未来を選ばねばならない。
 あるいは、それが未来の選択である事にすら気付けない。
 そして選んだ先に待ち受けるものは、さらなる選択。
 選ぶという事は、それ以外を選ばないという事。
 たた一つの未来のために、他の希望を握り潰すという作業。
 未来は残酷な選択に満ちている。
 過去は在り得たはずの未来の墓標で埋まている。
 それでも我々は、その瞬間の意思だけを胸に、選ばなければならない。
 だが、選んだ先で。望んだはずの未来のその先で。
 ――人は自分の選択をどこまで信じられるだろうか。
 ――自分の意思を、どこまで持ち続けて居られるだろうか。
 過去は変えられない。でも未来は選べる。
 ならば、少しでもより良い未来へ。
 後悔を教訓へと変えて、もと前へと。
 たとえ辛く苦しい選択であろうとも、それは確かにあなたが勝ち取た選択肢なのだから。
 多くの希望の中から、あなたが掴み取た未来なのだから。
 苦い過去は常にあなたと共に在る。
 でもそれは、決して無駄なんかじない。
 より良い未来を選び取るための、あなただけの力だから。
 さあ、数々の選択と後悔の果てに。
 あなたの意思が選び取るものは、何――
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