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第35回 てきすとぽい杯
〔 作品1 〕» 2  9 
使えない
茶屋
 投稿時刻 : 2016.10.15 23:17 最終更新 : 2016.10.15 23:22
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更新履歴
- 2016.10.15 23:22:39
- 2016.10.15 23:17:38
使えない
茶屋


 この世界ではというひらがなが使えません。使えないとは言えないども代用品を使うという発想はなく、さらにはという文字が存在しない仮定で文法を構築しようという提言もなされませんでした。この文字はこれまた微妙な位置づけでありまして、まあそんなに頻繁に出てくる語でもございません。漢字も含めればそれなりにあるかもしれませんが文字検索が面倒などという誠に勝手な思惑によて世界はなているのでございます。でもそんなもんでしう。聖書を読んでごらんなさい。世界の神話を眺めてごらんなさい。世界は誠に勝手で適当な思惑によて成り立ているのでございますよ。と、ここまで申し上げたわけでございますが、一向に制限された文字が文中に出てくる気配がございません。こんなものでよろしいのでございましうか。よろしくないですね。ね。ね、ではございません。制限されているのは。
 のという節足動物が存在するわけでございますが、無論文字を登場させるために登場させた動物では御座いませすが、さてここからどう物語を発展させましうか。のが吸血鬼の先祖とでも設定しましうか。そうです。吸血鬼の真の姿はのなのです。
 の伯爵。
 陰鬱な古城の窓辺に映る不気味な影。
 その身の丈は1mm9mm。
 鋭い牙が生えていようにもどうしようもないですね。牙というか口吻ですし。さて、のを引き合いに出したもののそれ以外になんて文字はなかなか出てこないものでもと別の文字を引き合いに出した方が良かたのではないかと思う次第です。ああー、失敗したななんて思ても今更引き返せないのです。何せもうアイデアを思いつけるかはわかりませんから。いや、臆病者なのですよ。それにしても出てきませんね。、なんでこんなにひらがなのて使わないんでしうか。たしかにぽとかべとかはあまり使いませんけど。ま、漢字の中には含まれているのかもしれませんけど、面倒ですからね。面倒には勝てませんよ。勝てます? そうですか、でも私は勝てません。面倒には勝てません。皆さん戦てらるんでしうけどね、私はどうにもだめですね。気力を兵糧攻めですからね。それなりに信念があれば別なのかもしれませんが、私は快の好子のに頼てますからね。嫌子には負けてしまいます。さてさて、もと小説らしい展開が欲しいところですがまたく思いつかないのがどうしようもないところです。アイデア勝負でしたが、アイデアがうまく機能しないのが明々白々となてまいりまして困た次第にございます。
ではここで、皆さんはもう予想がついてらるでしうが、答え合わせとまいりましうか。
 今回この文章中に登場しないひらがなの文字、それは。
「」
 です。
 どうでしうか?
 皆さん合ていましたか?
 え? 見えない?
 そりそうですよ。
 この世界ではというひらがなは使えないんですから。
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