第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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Aさんと僕
みお
投稿時刻 : 2017.08.20 09:30
字数 : 1000
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Aさんと僕
みお


7月20日
 先生から言われて、夏休みの日記をかくことになりました。本当は僕、日記てきらい。書くことないんだもん。今年は暑い夏だてニスで言てたとか? それに最後の31日、何て書けばいいのか分からないから夏休みの日記は嫌なんだ。でも今年はお姉さんが最後の一日だけかわりにかいてくれるんだて、だからがんばる。
7月31日
 やぱり日記に書くことなんてない。毎日僕の目に入るのはナースとかヨボヨボの人とか点滴だけ。事件なんて何もない。でも綺麗なお姉さん(Aさんて呼ぶことにする。名前聞いたけど忘れちたから)が毎日来てくれるから最近は楽しいんだ。この日記もAさんのことばかり書いてる。Aさんは僕の手を握て話を聞いてくれる。だから僕ははりきて話を一杯したよ。特にクラスの担任が失敗した話なんて、Aさんに大ウケだ。
8月5日 
 Aさんの指に古い指輪が付いてることに今日、気がついた。シク。結婚してるのかな。
 悲しいから今日はこれでおしまい。今年はすごく寒い夏だから気持ちまで凹んじうよ。
 日記もがんばて続けてみるけど、でも期待しないで。
8月15日
 Aさんが泣いてた。
 俺の担当が泣かしたんだ。俺、それをたまたま見てた。だから怒て暴れてやた。
 いつもそうなんだ。急にかーと頭が熱くなるともう何も分からなくなて暴れてしまう。薬を打たれてぼうとする僕の手を握てAさんはまた泣いていた。
 「病気だから仕方ない」て泣いてた。僕は悲しくなりました。
8月16日
 僕の病気は毎日少しずつ悪くなているんだて。だからお薬を変えようて先生が言た。うまくいけば回復する。Aさんが手を握てくれるから、俺も頑張れるよ。ただしばらく眠うらしいから、日記の続きをかけなくなります。Aさんにこの日記読まれたら恥ずかしいかも!
8月26日
 思たよりも長い眠りだた。
 どれだけ眠ていたんだろう。一月? 三月? もと? 
 眠る前、私は日記を付けていたらしい。
 まだ読めるほど回復していないので、せめて目覚めた記念に一行だけ記す。今年の夏はひどく暑い。
8月28日
 日記の最後の一日だけ、書けなくなるのは私の子供の頃からの癖だ。
 夏休みが終わるのが寂しくて何も書けなくなたのだろう。
 しかし今年……長い、数年にも及ぶ夏休みの日記だたが、今回は安心だ。
 最後の一日は私の愛おしい妻、亜弓が代わりに書いてくれる。
8月31日
 お帰り、あなた。
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