みお
@miobott

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小説お題とか、思いついた短編とか。非常に気紛れ。もそっと書いてもそっと消える。小説家になろう。でも小説を書いてます。
エントリー作品
◆第67回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動10周年記念〉
母と卵と私の春(2697字)投稿時刻 : 2022.02.19 23:34
 大きな卵を平らな机に、コン。と叩きつける。
 小さなひび割れにくっと指を押し込めば、透明の白身がこぼれて重みのある黄身...
◆第61回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動9周年記念〉
あなたの望みはどんな顔?(2238字)
投稿時刻 : 2021.02.14 00:46
「あなたのお望みはどんな顔?」
 蔦に囲まれたその屋敷を訪れると、美貌の女主人がそう出迎えてくれる。 ...
◆第59回 てきすとぽい杯
道は続く(2759字)投稿時刻 : 2020.10.17 23:39
 私がその少女と出会ったのはもう、30年も昔の話。
 月の美しい、秋の頃だったと記憶している。 ...
◆第56回 てきすとぽい杯
春の出会い(1328字)投稿時刻 : 2020.04.18 23:41
 私は美しい。
 そんな私を美しいと褒め称え、私を愛し、私を所有した者たちは数多い。 ...
◆第54回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
クリスマスの贈り物(2909字)投稿時刻 : 2019.12.14 23:56
「クリスマスにはクッキーを焼くんだ。いろんな形のクッキーをね。それを暖炉のそばに置いておく。それとたっぷりのミルクも……人工ミルクだけど、あるだけマシって...
◆第52回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
最期の化粧(1000字)投稿時刻 : 2019.08.18 11:27
 私には足がない。
 私には命がない。 ...
◆第51回 てきすとぽい杯
実験ナンバー009742(2152字)投稿時刻 : 2019.06.15 23:34
 私には、しばらく前からの記憶がない。
「君の記憶の鍵とは、なんだ」 ...
◆第50回 てきすとぽい杯
40年の涙(2512字)投稿時刻 : 2019.04.13 23:41
「やー、奥様。ここは本当、異国情緒溢れる町でしたね。食べ物だって珍しいですし、建物も綺麗だし……3日と言わずあと一週間くらい滞在したかったです」 ...
◆第49回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動7周年記念〉
探偵と泥棒(3645字)投稿時刻 : 2019.02.16 23:39
 その男がドアノッカーを叩いたのは、吹雪が煩い早朝7時。
 雪の積もったノッカーはガチガチと氷のような音を立て、私の主人は眉を寄せる...
◆第47回 てきすとぽい杯
僕は困っている(1136字)投稿時刻 : 2018.10.20 23:15
 さて。僕は少し困っている。
「私、昨日、恐ろしいものをみたの」 ...
◆第46回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
とある阿呆男の一生【予告編】(1000字)
投稿時刻 : 2018.08.18 22:27
 その日、映画館に足を運んでしまったのは、やはり疲れのせいだろう。
 私は適当な映画の席をおさえ、薄暗い館内に入る。見渡せば人もまばらだ。 ...
◆第45回 てきすとぽい杯
異世界旅行(3190字)投稿時刻 : 2018.06.16 23:40
「異世界旅行を始めました」
 終電終わりの深夜25時。閉店作業中の居酒屋で、突然声を掛けられた俺は戸惑い...
◆第44回 てきすとぽい杯
さようなら、友だった人(2731字)
投稿時刻 : 2018.04.14 23:42
「君、見えそうで見えない、というのが一番良いのだよ」
 古くからの友人であるディアック卿はワインを啜りながら、腕を広げた。 ...
◆第43回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動6周年記念〉
切望の恋(1314字)投稿時刻 : 2018.02.17 23:25
 彼は恋をしている。
 画面に映る女に恋をしている。 ...
◆第42回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
最高のクリスマス(3202字)投稿時刻 : 2017.12.09 23:53
 僕がもっとも苦手なことは、走ること。急に駆け出すこと。飛んで跳ねて暴れること。 ...
◆第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
証拠品(1000字)投稿時刻 : 2017.08.20 12:27
7月25日
 夏休みの日記、いつもサボっていたけど今年はちゃんと付けることにした。今年...
◆第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
Aさんと僕(1000字)投稿時刻 : 2017.08.20 09:30
7月20日
 先生から言われて、夏休みの日記をかくことになりました。本当は僕、日記って...
◆第39回 てきすとぽい杯
素晴らしき一生(2145字)投稿時刻 : 2017.06.17 16:07
 その少女が私に向かって放った最初の言葉は「先生」であった。
「もう言葉を覚えたのか。想像以上に早い。君は素質がある」 ...
◆第38回 てきすとぽい杯
春の妬心(1318字)投稿時刻 : 2017.04.15 23:34
 春風が吹くと妙に気持ちがざわつく。妙に腹が立ち、そわそわと気味が悪くなる。それは昔からの癖だ。 ...
◆第37回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動5周年記念〉
ニュースの続き(1844字)投稿時刻 : 2017.02.18 23:35
『臨時ニュースをお伝えします』
 機械音のような音が聞こえた。しかし、それでも酒場の男達は身じろぎ一つしな...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
赤い迷路の冒険者(2333字)投稿時刻 : 2016.12.10 23:54
 少年は生まれたその日から不幸でした。
 親はいいました。「お前は一生私達の奴隷となって働くのだよ」 ...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
真白な羽根のリリイ(2606字)投稿時刻 : 2016.12.10 23:44最終更新 : 2016.12.10 23:52
少女は生まれたその日から、背に真白な羽根を持っていました。
 ある人はいいました。「神だ」 ...
◆第33回 てきすとぽい杯
雨宿りの娘(1527字)投稿時刻 : 2016.06.18 23:26
 今年の梅雨は、やけに長く降り続く。
 娘は不機嫌な顔を隠しもせず、男を見る。 ...
◆第32回 てきすとぽい杯
花の散る夜(986字)投稿時刻 : 2016.04.16 23:40
 たった一日しか咲かない花である。
 不幸な日にばかり、咲く花である。 ...
◆第31回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動4周年記念〉
禁断の穴(3221字)投稿時刻 : 2016.02.20 23:39
 その場所にいってはいけないよ。と、彼の人は口を酸っぱくして私に仰った。
 はい。と私は頷いて、聞き分けのいい娘のふりをする。 ...
◆第30回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
言祝ぐ逢瀬(733字)投稿時刻 : 2015.12.12 23:59
姉は、いつでも私に優しい。
「たった一年しか違わないくせに」 ...
◆第30回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
神の言祝ぎ(2569字)投稿時刻 : 2015.12.12 23:29
 厳しい師であると、噂はあった。
「猿。また筆が乱れている」 ...
◆第29回 てきすとぽい杯
最後の音(1992字)投稿時刻 : 2015.10.17 23:25
 
 世界は薄暗い。目を開けても、ただ闇しかみえない。僕の目は、病に冒されてい...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
死の矢印(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 22:14
 凄い作品ができたから見てほしい。と、大木が駆け込んできたのは、そろそろ店じまいをしようかとシャッターを下ろしかけた時のことである。 ...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
Xの死(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 21:28
 彼女が死んだ時、そのニュースは驚きと悲しみを持って広まった。
 確かに彼女は実験動物の一匹だ。しかし他の生き物のように獰猛ではなかったし...
◆第26回 てきすとぽい杯
愛を育てる(1197字)投稿時刻 : 2015.04.11 23:42
 私が恋をした女は、巨躯の人である。
 綺麗な女である。しかし、背は私より随分高い。着物越しに見える、腰周りもど...
◆第25回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動3周年記念〉
東風吹かば(3143字)投稿時刻 : 2015.02.14 23:39
 貴方をお慕い申し上げているのです。
 と、疲れた顔に笑みを浮かべて女は言った。美しい黒の瞳にすっと引かれた紅の...
◆第24回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
2度目の契約(2688字)投稿時刻 : 2014.12.13 23:04最終更新 : 2014.12.13 23:57
「ちょうど年末ですし、色々と片付けたいことがあるのですが……」
 と、望子から言われた時、私は最初、何を言われているのか理解できなかった。 ...
◆第24回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
祝福の花束(2841字)投稿時刻 : 2014.12.13 23:56
 私は予知夢を見ることができるのです。
 その予知夢の一番古い記憶はたぶん、生まれる前の記憶。私自身がこの世に生ま...
◆第23回 てきすとぽい杯
水族館で私は夢を見た(3002字)投稿時刻 : 2014.11.15 23:42
 その本を見つけたのは、閉館間際の水族館である。
 私は恐らく疲れていたのだ。崖っぷちの仕事に? うまくいかない人生に? 妻...
◆第22回 てきすとぽい杯
生活音にご注意を(3736字)投稿時刻 : 2014.10.18 23:43
 家賃3万円、水道代を入れて32000円。ターミナル駅から徒歩3分、保証人も不要。部屋は狭いが全面改装でシステムキッチン付き。 ...
◆第21回 てきすとぽい杯
未練の手(1357字)投稿時刻 : 2014.09.20 23:14
 誰かの携帯電話が鳴った。
 ここは静まりかえった乗り合いバスの中である。だというのにその音は、じゃん...
◆第1回てきすとぽぽい杯(15分拡張版)中止と見せかけ、ゲリラ開催
鬼教官(907字)投稿時刻 : 2014.09.20 23:51
 誰かのお腹が鳴った。
 ……と、また別の誰かが言った。彼が言うとおり、たしかにこの静かな職場にきゅ...
◆第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
氷室の家族(1000字)投稿時刻 : 2014.08.17 14:12
 このカードに映るのは白い雪のような膚を持つ少年と紫袴の神官の姿である。
 少年は、元々山の清水に晒された白の神石であった。山頂に積もった雪が溶けて...
◆第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
西京の森の化け鳥居 -地形カード-(1000字)
投稿時刻 : 2014.08.16 18:55
 西の都のその隅に、忘れさられた森がある。
 もしそこへ近づく用事があるのならばご用心。近づいて最初に聞こえるのは楽し...
◆てきすと怪2014
盲目の代償(4284字)投稿時刻 : 2014.08.15 22:43
 私が視力を失ったのは、数ヶ月前のことである。
 その日、私は競馬で負けてくさくさしていた。安酒を浴びるように飲みながら、...
◆第よん回 10分ついのべ 昼の部 
僕は彼女に恋をした。毎朝7時、愛らしいア...(Twitter小説)投稿時刻 : 2014.07.26 14:04
#10MTWN 僕は彼女に恋をした。毎朝7時、愛らしいアナウンサー。どうぞ神様、あの...
◆第19回 てきすとぽい杯〈日昼開催〉
空蝉の恋心(2483字)投稿時刻 : 2014.07.13 16:03
 生きているのが嫌になる、と思うことが最近は多い。
 醜く年を取ったせいだろうか。皺ばかりが増えて、体の自由が利かない。妙に偏...
◆第18回 てきすとぽい杯
梅雨のまにまに(2309字)投稿時刻 : 2014.06.14 23:43
 雨は好きだった。温い空気の中で降る雨は全ての命を育むものだから、私は雨が好きだった。 ...
◆第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉
百鬼夜行の客商売(15246字)投稿時刻 : 2014.05.03 23:40最終更新 : 2014.05.06 23:38
 寄っていらっしゃい、見てもいらっしゃい。耳に聞くより目で見るよりも、中に入るとなお面白い。蝶と遊ぶも楽しいが、今宵は百鬼夜行の百花繚乱。さぁさ、遊んで...
◆第16回 てきすとぽい杯
ロボットの見る夢(2596字)投稿時刻 : 2014.04.05 23:38最終更新 : 2014.04.05 23:43
 高層ビルが建ち並ぶ町に茜色の夕闇が広がり、熟柿のような太陽が西の地平線に沈んでいく。道を走る車のヘッドライトが闇を切り裂く頃、彼はようやく目を覚ました...
◆200文字小説コンテスト
差し迫る(200字)投稿時刻 : 2014.03.23 00:33
この星は後200秒で滅んでしまうという。馬鹿らしい。たった3分と少し。そんなことあるもんか。そう言い切ったものの世間の騒ぎに不安が募った。まさかそんなもう後2...
◆200文字小説コンテスト
桜の見る夢(200字)投稿時刻 : 2014.03.22 23:35
「百年生きた桜は人に害を成す」
 枯野にただ一本立つ桜木は、ある日切断され幹は武器となった。やがて戦が終わ...
◆第15回 てきすとぽい杯
さあ、旅立とう(4180字)投稿時刻 : 2014.03.08 23:36
 思えば、入った職場が悪かった。広告代理店。紙だけじゃなくプログラムだって何だってする。分かってはいたが、この業界は一年通して忙しい。 ...
◆短歌小説コンペ
遊女の恋の物語(389字)投稿時刻 : 2014.02.11 22:45
江戸の闇、裂いて輝く花の町。
色は匂えど 儚き恋の、 ...