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安眠文学
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布団内夢遊研究会
森™
 投稿時刻 : 2018.03.09 00:16
 字数 : 649
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布団内夢遊研究会
森™


ふとんから考える, 布団内夢遊研究会。

わが会では, 恋人と夜を過ごすとき, 眠りに着く瞬間こそが重要だと断定している。

その相対する寝顔の方向, 所謂(俯せ, 仰向け, 涅槃仏型……と体位は様々だが)顔面座位の研究である。

健全な男女は, すぐ仰向けに寝る事(相互仰向け)が, 視線を交差せず, 天に向かて平行である事から, 未知へと向かう共生を意味している。

また, 視線交錯型(向き合い型)は内面的に不安定な状態(共依存状態)を意味する。

しかし, 交際初期の男女や, それぞれ体調によては簡単に断定できない。

上記二点の体位は, 喧嘩状態では意味合いが異なる。

つまり, 相互仰向けが健全・正常と記したが, 喧嘩状態の場合, それは棚上げ型相互関係に変化し, 視線交錯型が仲直り促進となるため, 一時的に正常型となる例がある。

また, 両方涅槃仏型(反向き合い型・片方後頭部見つめ型), 片方仰向け片方涅槃仏型など, 片方にバランスが傾倒している現象は, 片思い状態, もしくは戦略的無関心が働いていると言ても過言ではない。

片方に傾倒し, 均衡を保つ方法は, 場合として存在するが, 健全認定の範囲には入らない。

そして, その男女の間にひとつの生命が現れるとき, 枕の多様性も去ることながら, この考察並びに顔面座位は複雑化する。

わが布団内夢遊研究会は, あなたの夢見る方向が, あなたのパートナーと同じ方向である事を願てやまない。



初出:2013.2.14
https://issuu.com/mori_______/docs/meisho_misettei3
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