第48回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
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笑顔男
茶屋
投稿時刻 : 2018.12.15 23:17
字数 : 477
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笑顔男
茶屋


 俺はスマイルマン。
 正しく発音すれば、ス・マイルマンだ。
 Repeat after me.
 ス・マイルマン。
 正しく発音できたかな?
 できなかたら繰り返し練習するんだ。
 それでもできなかたらお前には才能がない。
 銃口を咥えて引き金を引け! 今すぐにだ!
 Do it now!
 おと失礼。
 俺は世界中を笑顔にするために戦ている。
 ところで俺の名前の発音はもう覚えたかな?
 何? まあいいさ。発音を繰り返しながらこれ読み続けてくれればいい。
 世界中が笑顔になれば、きと世界から貧困だの戦争だのというくだらない問題はなくなるに違いないから。
 笑顔の敵は世界の敵だ。
 だから、俺は人々から笑顔を奪う奴を絶対に許さないし、そういう連中と戦てきた。
 そして、俺は笑顔を奪う奴の次にギグの内容を説明させる奴が嫌いだ。
 こういう連中はいくら倒してもなかなかいなくならないが、それでもいつかは消えてなくならるはずだ。
 最後に笑顔は勝つんだ。
 敵はそこかしこにいる。
 だけど、俺はそういう奴を見分ける手段を知ている。
 そう、それは俺のとびきりのギグで笑わないやつだ。
 そういう奴は敵だから殺す。
 最高の笑顔でな。
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