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第6回 文藝マガジン文戯杯「劇中劇」
〔 作品1 〕
放課後デスゲーム
 投稿時刻 : 2018.12.24 01:54 最終更新 : 2018.12.24 11:18
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更新履歴
- 2018.12.24 11:18:27
- 2018.12.24 11:15:00
- 2018.12.24 01:54:55
放課後デスゲーム
ふわ ゆー


 ある秋の日、放課後の演劇部部室内。時刻は一五時三0分を少しまわたところ。
 そこに全部員が集合して、ミーングが開かれていた。

「えー、文化祭で演じる、演目を考えたいんですが」と部長。

「ここで、一発派手な舞台で演劇部をアピールするて手もありますけど」と部員の誰か。
「派手な舞台ねえ……」と別の誰か。

「ライオンキングとか?」
「都市伝説の『演劇部がロミオとジリエト』なんて、やてみる?」
「ウエスト・サイド・ストーリーを宝塚風にはどう?」
「体育館の講堂ステージに大階段作れないから」

て、現実的に考えて、大道具、小道具の手間を考えると学園モノがいいと思うんですけど……
「まあそうだね。机いす、衣装、には困らないからね」

「制服アイドルぽい衣装にしてもいいんじない?」
「却下。衣装の手間かかるじん」と奔放だたアイデアが収束していく。

○同、一五時四0分。

「文化祭だから、一般客層向けのストーリーがいいよね」と部員の誰か。
「じあ、芸術よりエンタメ路線がいいね」
「黒いのがいいよ闇が深いやつ」
「まあ、恋愛とか泣けるとか、道徳の時間みたいなのはダルいよね」

「人狼ゲームとか、ミステリーは?」
「あんまり頭が痒くなるのもねえ、ついてこれなかた客からアクビ出そう」
「でも人狼なんかの、デスゲーム系てのは、いいアイデアじないかな」
「それならいそ舞台も『クローズドサークル』モノにしようよ、閉ざされた空間。セト転換なしでいけるじん」

「なら、セトや衣装に楽する分、脚本はオリジナルにしない?」
「いいねえ」
「うんうん」

「じ、それ系で、みんなで脚本のスジを考えてみるか」と部長。

○同、一五時四五分。

「まず、どうやて、世界から孤立するか? 後々のことも考えると、SF的なものか、超常現象的なものかな?」と部員の誰か。
「細かい設定はスジがまとまてからにしないとアイデアが縛られるし、保留にしとかない?」

「じあとりあえず、突然の黒雲。学校に落雷して、全員気絶くらいで始めようか」と部長。

「クラスのみんなが目を覚ましたら、教室から出られなくなていた」
「『と、扉があかない』『窓もだ。どうなてるんだ?』」

「そこで放送が入る。『皆さんは時間のハザマを漂流中です。教室からの物理的な脱出は不可能です』と」

    *

「で『一体何が起きたんだ』とクラス中で騒ぎが起こる」
「日常の崩壊ね」と部員の誰か。

「最初のうちに、ルールの視覚化とドラマへの興味導入で、何人か殺したいね」
「ちと待て、うちの部員数のことも考えないと」
「それに、目的も決めとかないと、一人が生き残るまでやるのか、何かの犯人を探すのか」と部長。

「なんかのマンガでオナラするヤツあたよね」と部員の誰か。
「授業中にスカしぺした犯人を見つけるために殺し合いすんの?」
「それ、ちと支離滅裂すぎない?」と否定的意見。

「まあ、元の世界に戻る方法を考える。てことでいいんじない?」
「じあ、死んでゆく、もしくは殺される正当ぽい理由がいるね」

「『11人いる』て話みたいにさあ、誰だかは判別できないけど、本来いるはずのない人が一人、人数から増えてるてのは?」
「そいつ自殺した子の幽霊にしようよ。なんかの小説にあたような……
「『冷たい校舎の時は止まる』かな? あれはもと複雑だたね」とスマホを操作して答える素早居検索くん。

「でも、登場人物殺したほうが派手だけどね。舞台が地味というか、生徒にとてはいつもの風景なだけに」
「いじめを苦に自殺した子が、クラスの仲間に謝罪させることを目的に、反省がない生徒を殺していくてのは?」

「結局それか」
「まあ、いいんじない」
 と、納得する面々。

○同、一五時五五分。

「死ぬのはバトロワみたいに自動で首がしまる首輪をつけさせられているのがいいと思う」
「それ、絵的にも映えるよね」
「そうね、平常時は青いランプ、首が絞まると赤ランプの点滅、心臓が止まるとランプが消えるてのでどうかしら?」
「ウルトラマン方式ね」
「賛成」
「異議なし」


「でも、だれが点滅させるの? 裏方の人手は?」
「手動でもいいし、スタフはOBや友達にもヘルプ頼もうよ」
「手動スイチングだと大鏡が欲しいかな? 間違えてても首輪だと自分じ確認できないから」
「うーん。シルバーの指輪ハメとけば反射光くらいは見えるんじないか?」
「それでいこう」

○同、一六時00分。

「マスコト的なゆるキラ用意する?」
「デスゲームの案内役的な?」

「自殺した子の幽霊が根源だと、こそり紛れ込んでおいたほうが怖くない?」
「『RDGの和宮』的なヤツね」
「そう、自殺した時、魂がその土地の心霊に結びついて巨大な力を得たの」

「じあ、なんかその心霊と結びつくような善行しといたほうがいいね」
「花の水やり当番的なの?」
「ゴミ拾いが神のご加護を得そう。千と千尋のオクサレ様なんかそうじない。でも川より山の神がいいと思うけど」
「川原だと、そこでいじめにあているイメージあるもんね」

「自殺の子は、山の穴場的展望スポトで街を眺めて癒やされる趣味があた。で、そこへの道すがらゴミ拾いもしてる。その途中に山の神が祀られている祠があるて感じはどう?」
「その設定でいこうか。作中に出すかどうかはともかく」

○同、一六時一0分。

「デスゲームの案内は放送が入るてことで」
「じあ、内心のモノローグにもきと必要だから、それは別のスピーカー使て音声だそう」
「案内放送は舞台に取り付けた学校スピーカーから流すことにしよう。それらしいエフクトかけて」

    *

「話の背景をまとめると」と部長。

・幽霊はいじめを苦に自殺してる
・クラスメートたちは事件を風化させ忘れている
・クラスメートたちは、その中に溶け込んでいる幽霊を見抜けない
・自分と事件を思い出させて、謝罪させることが幽霊の目的
・教室を異世界に移動し、裁判のような学級会を開く
・一人ずつ首輪を使て絞め殺してゆく

「こんな感じかな?」


「人狼ぽさも出てきたね」
「異論がないなら会議を進めよう」と部長。

○同、一六時二0分。

「みんなが目覚めてまず、放送でデスゲームのスタートコールだね」
「ルール説明的なやつもな。内容はもうちとスジを詰めたあとにしよう」と部長。

「主人公は良くも悪くも平凡な子がいいね」
「女の子がいいんじない?。うちらの部、女多いし、デスゲームは男主人公多いからな」
「まあ、主人公は平凡で観客の分身になれるタイプがいいからな」

「それだと女主人公は、男はもちろん女の中にも苦手なやついるからなあ」
「やぱ宝塚みたいに男役を女が演じるのが無難じ……
「それな! 逆に考えよう。女役を男に演じさせれば、女にも男にも受けんじね?」
「そういや、うちにはうてつけの男の娘属性の奴がいるな」

「ま、まじすかオレいやすよ」とカワイイ系男子部員
「ダーメ。部長命令」と部長。
「ていうか部長も男だから、部長が主役やればいいじないですか?」
「俺は、悪役令嬢役をやる。最近スポトライトを浴びてる役だ」と部長。
「さすが部長、潔い。だから男の娘も決定よ」
「ちえ、わかりましたよ」とカワイイ系男子部員。

    *

「というわけで、メインと悪役令嬢枠がきまたとこで、次の展開に進めよう」と部長。

「その前にオチを決めませんか?」と部員の誰か。
「えー、帰納法やだー、ストーリーが縛られる。やぱキラの赴くままに演繹させようよ」
「そんなの只の行き当たりばたりを、都合よく言い訳してるだけじん。プロみたいに引き出しが一杯あるならそれでもいいけど」

「コホン、オチはもうきまてる。夢オチだ」と部長。
「まじすか」
「夢オチといてもあれだぞ、どかのへんな夢日記とはわけが違うぞ、気がつくといつもの教室、いつもの授業、殺された人間も主人公も同じ夢から覚めて、自殺したこのことを改めて考え直す。という物語的成長を見せる夢オチだぞ」

    *

「じあ、その子、自殺より事故のほうが良くないですか? 自殺が風化するてのも現実的じないですし、事故死した目立たないクラスメートの存在が風化するほうが自然かも」
「それで忘れられて淋しい心霊が、承認欲求を発動してクラスメートにイタズラするみたいな?」

「それでいこう。なんか深みが出てきたな」

○同、一六時四0分。

「じあ、オチも決またし、内容を決めていこうか?」と部長。
「あるあるエピソード並べていけば、スジが見えてくるんじないですか?」
「では、みんなでデスゲームあるあるしてこうか」と部長。


「大体、最初に頼りないキラが主人公格についていたりします」と提案する部員の誰か。
「頼りない幼馴染キラね」と賛同しながら補足する誰か。
「『僕には無理だよ、犯人指名なんて出来ない…』とか言いながら、主人公を守る為に身を挺して頑張うのよ」
「でも、心が弱いからどこかで裏切て敵側についちたりもして」

「泣き展開で必須要素の、残酷な世界で健気に生きる人な」

「こいつだよ。もうこいつが心霊じん。和宮パターンだよ」
「でも、幼馴染忘れてる主人公て設定、破綻してない?」

「じあこいうのは? 幼馴染は主人公の身代わりに事故にあて死んじう。主人公は、その事故で頭をうて記憶の混乱が、みたいな」
「なんか韓流ドラマぽくない、ご都合主義的な」
「もと補足してみるよ。主人公は記憶の混乱があて一週間入院し、幼馴染の葬儀にも出れなかた。他のクラスメイトが幼馴染を忘れていく中、主人公だけはずと幼馴染が存在してると思いこんで生活している」

「いいね」
「で、山の神と同化して力を得た幼馴染が、これ以上この生活を続けると主人公もアチの世界に引き込まれる危険性があると思て、決別のためにこの状況を作た」
「うん。泣ける話系になてきたけど、いいんじない」

○同、一六時五0分

「じあ、次のあるある」

「『争いはやめよう』というリーダーぶる奴が出てくる」
「争いをやめようて、やめたらストーリーが成りたたなくなるんで無理だて」
「学級委員長な、殺されちう?」
「この作品の流れで、殺されるまでの理由があるかな?」

「だから、オチから決めるのはあれだと……
「まあ、話の流れからハミ出る人間の首を締めるまでは出来るんじないか? 孫悟空の頭の輪かみたいに。孫悟空て西遊記の方のだけど」

「まあ、死ぬのがなくなるのは、刺激が減るけど、ストーリーで引き込めそうならいいんじないか」
「じあ、学級委員長が残虐ルールを制止しようとして首を絞められるまでは決まりね」

    *

「ねえ、イケメン転校生出そうよ」
「転校生?」
「そう、ホームズ役の心霊現象に詳しい転校生。一週間前に転校してきて、まだクラスに馴染んでない謎の転校生。話を進めてくれるし、ワトソン役に主人公がなれるから会話も弾むし、最初にみんなに疑われるのがそいつな」

「まあ、ありか」

「イケメンは女が男役やるんでし。宝塚方式で。で、主人公の男の娘と恋に落ちる」
「ちとまて、主人公は女だからな、男が演じてるだけで」
 と言うカワイイ系男子部員の抗議の声には誰も耳を貸さず。
「じあ、イケメン転校生はユウキ先輩がいいですよ。詰め襟学生服で、背中に翼はやしましう」
「背中の羽根はともかくユウキはいいね」

「それで、オチの話またするけど、目が覚めるとホームルームで、そのイケメンが実際に転校してくる二段オチでいいんじないか」
「まあお好きに」と物憂げに答える女生徒ユウキ。

○同、一七時0五分。

「そろそろ最初の放送内容決めちいましうよ」と部員の誰か。

「うーん。生徒が一人多いてこと。教室から出られないてこと」
「これが今決まてることだよね」

「人狼みたいに多数決で侵入者決めて、正解だたら全員解放。失敗したら、そいつが首しめられて死ぬ。てのは?」
「まあ、アリだね」
「ただ、指名間違えて生き残た生徒に、観客が共感できるかな?」

「じあ、ルールとして宣言するが、クラスメートたちは実際にはなかなか一人に絞れず、結局最初に決めた一人が正解。つーのでどう?」
「グロ好きには残念がられるだろうな」
「学校演劇だからな。どこまでグロもてこれるかだな」

「生き残られてもキラがごちごちしない?」
「首絞めの見せしめの演技でグロ感だして、キラは最初から少なめに設定すれば?」

「じあ放送内容は、これから学級会をはじめます的なのでいいかな? CV:大山のぶ代ふうで……
「なんだけそれ? ゲーム?」
「ダンガンロンパだな」

「じあやぱり、着ぐるみ欲しくない?」
「先生役が欠席なんだから、例の白いくまのぬいぐるみ置いとけばいいじん」
「ロンパールームの都市伝説な」
「じあ、ロンパ繋がりで、放送とマスコトはそれで」

○同、一七時一五分。

「次は登場キラ見繕ていこうか。あるあるで」と部長。

「今んとこ、主人公、犯人の幼馴染、怪しい転校生ホームズ、放送に反対して罰を受ける学級委員長の4人かな」

「パニク起こすやつは要るよね。本当に監禁されてる感ださないと」

「不良は? クラスから浮いていて、実はいい奴タイプとクラスを子分と牛耳ていて、根から黒いタイプと分かれるけど」

「ゲスい女も必要ですよ。『あの女が死んだら〇〇君は私に振り向いてくれる』的な思考回路のヤツ」
「さき部長がやるて言てた悪役令嬢もだけど、本当に必要かなあ? その手の役」

「まあ、ブレインストーミング的にとりあえず出せそうなキラ出してみようよ」と部長。

「チラ男がほしいね。そのピアスかわう。いい波乗てんね的な」

「体育会系もいるよ。ポジテブで頼りがいがあるの」
「女だたらソフト部だな」

「あと、強い意見にすぐ流されるモブも必要だな」

「こんなとこか」と部長。
「まあ、主人公が闇持てるから、こんな連中で足りるかもね」

○同、一七時三0分。

「今ここで、キラ決定する前にストーリーの中堀埋めてみたいんだけど」と部員の誰か。
「どういうこと?」

「この物語てさ、主人公の内的世界の投影だと思うんだ」
「だたら、つまり?」
「つまり、全員が見てる夢じなくて、主人公一人だけが見てる夢」

「主人公は幼馴染に依存していて、学校で自立していない。だからクラスメイトと距離がある。幼馴染がいなくなてからも幽霊として幼馴染を壁にしてクラスメイトときちんと向き合てこなかた。それを向き合う機会がこの異空間での学級裁判みたいなやつで、他のクラスメイトを理解したり興味を持ち始める行動を取るのが成長の証なんじないかな」

「それじあつまり、全員の同時認識の異空間設定ていうのは捨てるわけね」
「そう『実は主人公だけが見た夢でした』そのオチなら大河ドラマ的に個々を掘り下げる必要もなくなるし、主人公主観だから、怖さも盛ることができるじん」

「まあ、怖がて見るから怪物に見えるてのは、なんかことわざにもあるよね」
「枯れ木も山のにぎわい」
「違う、幽霊の正体見たり、枯れ尾花」
「そちかテヘペロ」


「じあ最後の方は、みんなが判決で幼馴染を幽霊と指差すのを主人公が頑なに首を振る」
「そこで幼馴染本人に説得されて、指を指しゲーム終了。て流れか」
「そう」

「アレしてもいいじん。エヴンゲリオンの最終回みたいに、みんなで立ち上がて輪になて拍手しておめでとうを言うの」

「『転校生にありがとう』」
「『幼馴染にさようなら』」
「『そして全てのクラスメイトたちにおめでとう』」

「これ、音声でナレーン放送しちう?」
「しちおうよ。幼馴染も向こうからしたら主人公が幼馴染だから、幽霊の声でナレーンでも整合性取れるし」
「ああ、感動的かもな」

    *

「で、暗転して、日常風景に戻る、と」

「相変わらず、こころを閉ざした主人公。隣のギルたちが『テスト勉強してね-よ、教科書見ても全然わかんないんだもん』と、そこに主人公が『これよかたら』と勇気を出してノートを差し出す『へ? なにこれ』
『テスト範囲のノートです。私もう暗記したから』『まじで?』ペラペラ『すげーわかりやすい』何それ? と集まる他のクラスメートたち」

「で、『やるじん主人公』『俺にもコピーさせて』とクラスメートの輪ができる。と」

「そこへ、ホームルームのチイムで担任登場。みんな解散して席に着く。すかさず扉をあけて入てくる、見慣れない生徒。転校生、自己紹介」
「『あ、あの夢の中の!』と主人公。見つめ合う二人…… みたいな感じか」

「ちと待て『あ、あの夢の中の!』のとこで、クラス全員が同期して指差すほうが絵的に映えない? 幽霊決めの時の指差し多数決とも同調させられるし」

「でも、さき言たようにこれは主人公の内的世界の……
「細かいことはいいんだよ。それぞれがぞれぞれの内的世界で転校生に会てたて解釈だてできるだろ」
「ま、いいんじない。舞台でのオチは動きがあたほうがいいよ。見つめ合うだけより」

    *

「担任の先生もシロクマ人形とリンクさせたいな」
「ネクタイ柄がシロクマは?」
「観客から判別できないだろ」

「思いきり白クマの着ぐるみは?」
「現実世界に戻た感がなくなるなあ」
「元の世界が異常世界ネタならいいけど、それこそ大道具小道具が必要になるし」

「じあ、体育教師にしてジジの胸にシロクマの刺繍はどうかな?」
「スカジンの背中にシロクマのほうがでかく見えねえ?」
「まあ、その辺りが妥協点かな」

○同、一七時五0分。

「と、なると残りは学級裁判の口頭弁論と反論とかか」
「クラスでワル目立ちしてきた生徒は、自分の後ろめたさを懺悔するか、逆に反抗して強く出る」
「反論で相手を批判したりもね」

「この辺でいかに観客を惹き付ける心理的エグさが出せるかだが……」と、部長が言いながら時計を確認し「そろそろ下校時間のようだね。第一回文化祭演目会議はこの辺で、あとは各自持ち帰りで考えてくることにしようか」と提案。

「そうね」
「第一回にしては有意義だたんじね」
「だよな」
 と、口々に賛同する部員たち。

○同・一七時五五分
   そこに下校の音楽『ショパン/別れの曲』が部室の放送スピーカーから鳴り響く。

部長「下校の放送だな。じあ、きうは解散」
全員斉唱「おつかれさまでしたー
部長「おつかれさまでした」
   立ち上がり、帰り支度をする部員たち。


                                                     
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