第7回 文藝マガジン文戯杯「COLORS」
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薄紫の夜明け
投稿時刻 : 2019.05.02 14:21
字数 : 249
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薄紫の夜明け
地主恵紀


薄紫色の空
金色の光
月と星々が控えめに居る
 
昨日までの憂鬱を消し去るように
金色の日は大きくなる
そうして私に
もう大丈夫と云うように
くり上へと昇ていく
 
薄紫色の空は輝いて
明るく明るくな
 
優しい光を放つ細い三日月や
空に散りばめられた星々は
薄らとなりながら
明るい空に消えていく
 
薄紫色の空は輝いて
明るく明るくな
 
悲しみを流すように
と吹いていく冷たい風
澄んだ空気で満たされると
鳥たちが羽ばたく
 
薄紫色の空は輝いて
明るく明るくな
 
瞬きをすると
私の今日が始まていた
 
眩しいほどに新しい
私の今日が始まていた
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