前回に引き続き二度目の参加になります。
警察ミステリーの掌編を書いてみました。四〇〇字詰め原稿用紙12枚。死体が出てきますので、そのテの描写が苦手な方はご注意下さい。
よろしくお願い致します。
先日TwitterのDMより懇切丁寧な作品の感想とアドバイスを頂きました。それに従い作品の加筆修正をおこないました。ミステリーを読み慣れていない方にも、より分かりやすい文章を心がけたつもりです。物書き名無しさん、貴重なご意見、サジェスチョンありがとうございました。非常に勉強になりました。また何かありましたらよろしくお願い致します。
山葉様、校正作業お疲れさまです。作品の完成度を高める姿勢、とても感銘を受けました。
さて物書き名無し様という匿名の方から貴重な指摘をいただいたのことですが、おそらく山葉様だけでなく我々他の執筆者にも有益な指摘だと思います。ぜひ作品の感想欄にも記載していただけますよう、よろしくお伝えください。
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2022.02.15 00:14
こんにちは。
久々に投稿させていただきます。
諸々の是非は編集の方々にお任せします。
よろしくお願いします。
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2022.02.22 05:18
↑なにこれ?
今回は初出ではない既発表の作品が三作品。
読者は初出の作品が読みたい。
文戯編集部様、お返事遅れて申し訳ございません。物書き名無し様からの指摘は主に警察捜査や階級についてでありました。「ミステリーを読み慣れていない読者のためにもう少し丁寧な書き込みが必要なのではないか」とのこと。それを意識して修正をしたつもりであります。また物書き名無しというアカウントは捨てアカなので、特に「いいね」も「フォロー」も必要ないとのこと。先ほど確認したところ削除済みでした(笑)。どこの誰なのか、今となっては知りようもありませんが、わざわざ手間と時間をかけてのアドバイスを嬉しく思い、感謝を込めて、チャットに記させていただいた次第であります。
◆ 『三叉路』にコメント
2022.03.15 10:34
※ 作品のネタバレを含む
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状況説明が多くなりがちな題材を扱う作品ですが、設定を文章へ強引に詰め込むこともなく、イメージが浮かびやすい描写でストレスなく読めました。情報供給のコントロールが優れているのは作者の確かな技量だと思います。短いながらも巧くまとめた手腕も技術を感じます。
気になった部分ですが、物語を理解する上で必要がない警察の描写がいくつか見受けられます。匿名の方の指摘もあって、どこまで正しく書くべきか迷われたと推測しますが、正しさが物語のノイズになる場合もあるのでギミックとして使えない情報ならば、書かないという選択も考えてみてください。ただし今回はその不必要な描写のおかげで読者の意識を、主人公が遺体の男女を知っているという伏線から遠ざける効果的なノイズにはなっています。
※ 作品のネタバレを含む
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語り手の思いや背景が鮮やかに伝わる優れた一篇です。まさに滋味あふれる作品ですね。
「昨日の肉ジャガも煮込みだからカレーだよ」という同居人と思しき存在の台詞で一気に作品の世界が広がった気がします。語り手だけが抱える思いではなく、その思いを証明してくれる第三者の存在があるからこそ、カレーが食卓に存在するであろうリアルさを感じさせてくれました。
最後にどうでもいい話ですが、編集部川辺がおすすめするインド料理のお店は東京駅八重洲口近くの南インド料理ダクシンです。
※ 作品のネタバレを含む
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例えば人物と背景すべてにピントが合った写真と、背景がボケて人物だけにピントが合った写真の違い。描写が過剰な文章は前者に当たり、描写を必要最低限まで削ぎ落とした文章は後者に当たります。人物を強調するポートレートとして優れているのは言わずもがな後者です。
タイトでソリッドな文章がこうも鮮やかに登場人物を描けるのかと、この作品を読んで感動を覚えました。青紫よりも鮮やかで、純文学として美しく正しい作品だと思います。
私の道と猫の道が合流し、並走し、分岐する。お題の通りの見事なJunctionです。
※ 作品のネタバレを含む
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質の高いショートショートだと思います。少ない情報からでも映像がしっかり頭に浮かんだので、言葉選びにセンスを感じました。また作者の目線(カメラ)が一定の高さを維持したまま描写してくれているので、落ち着いて物語に集中できました。
読後にくすりと笑ってしまったので、私、川辺の負けですね。面白かったです。
ショートショートのみの公募であれば、おそらく上位の評価を得たと思います。
◆ 『浮舟』にコメント
2022.03.19 07:29
※ 作品のネタバレを含む
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流し読みを許さないほどの言葉の強さと重さが印象的な作品でした。読んでいて脳を言葉で叩かれているような気がします。ひとつの単語にこめられた感情の分量がとても多く、真摯に言葉と向き合って出力している作家だと思いました。一度詩を読んでみたい、そんな感想を持ちました。
物語についてですが、独白のような心理描写がとても強く、会話を含む情景描写(会話は心理描写っぽいですが脳内には情景で浮かびます)が比較的弱いので、ラストシーンの電話での会話部分が心理描写に負けていてる印象が残ります。最後の2行の独白を最低でも倍以上に増やしたほうが、感情の重さを読者に刻めたと思います。
◆ 『話会』にコメント
2022.03.19 08:16
※ 作品のネタバレを含む
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明快で簡潔、クレバーな作者による一篇という印象を持ちました。インプットからアウトプットまで情報の損失が少ない、思ったことを言葉にする能力が極めて高いと感じます。
前回ご投稿いただいた「パパのお金」は主人公の感情の移ろいが楽しめる温かい作品でしたが、今作品は「論理」という明確な敵が登場します。例えるなら、対向車線からはみ出した父親の車(論理)が主人公の車(感情)に近づいてきて、主人公は不快に感じながらハンドル操作に迷うといったところでしょうか。
構造が良い意味で単純なので物語に没頭しやすく、物語が解決へ向かうスピードと、文章を読んで理解するスピードの速度差があまりないので脳がクリアなまま読み進められます。読者の理解のスピードが遅くなると物語に緊迫感が増し、速くなると想像できる時間が増える分、物語に深みが増します。速度差がないということは、物語がリアルだということです。作者の意図をリアルタイムで読者に伝えられる、この技術と能力は素晴らしいです。論理でグタグタ書いてきましたが笑、それが無粋に思えるほどの作品でした。
※ 作品のネタバレを含む
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この作品の、一行の文字列が想像させる景色を再び文章にして言葉へ戻すとしたら、おそらく三行は必要となるでしょう。それほど文章に情報量が多いです。私、川辺が純文学を好きだからというのもあるのでしょうが、わずか数文字の単語の組み合わせからここまで鮮やかな情景が想起されると、もはや快楽と言ってよいのではないかと思います。一般的にはそれを色気のある文章と呼ぶのでしょう。
描写力も凄まじく、登場人物の心境の変化が明確に書かれていないのにもかかわらず、二人の心の接近に説得力があります。描かれていない二人の心の欠損が、読んでいてはっきりとは分からないのに、かっちり埋め合わさってお互いを支えているような感覚に陥ります。
もちろん書かれている情報があるからこそですが、書かないことで情報を伝える技術を持っている素晴らしい作家です。純文学を書く作家であれば、この作品を分解して情報伝達の秘密を探るべきです。ただし、ライトノベルなどの作品を書く作家は読むだけにしたほうがいいです。きっと文芸の迷路に迷い込んでしまうでしょうから。
◆ 『浮舟』にコメント
2022.03.19 21:04
※ 作品のネタバレを含む
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心理描写と情景描写に関してのご指摘感謝いたします。自分の中で何かが足りないなと感じていたものを言い当てられたような気がします。会話の弱さとそれに対しての独白のバランスですね。今後の課題として重視していきたいと思います。ありがとうございました。