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投稿時刻 : 2013.12.02 22:41
字数 : 2100
5
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コメント
2013.12.03 16:50

※ このコメントには、作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
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「もりのほし」と呼ばれる星には、地球人たちによって啓かれた「土くれ」と呼ばれる生命がいる。土くれたちはその星でもみの木を育て、地球に輸出している。あるとき、地球の子どもがお礼の手紙に添えて送ってきたジンジャーブレッドマンに接したことで、土くれたちはそのクッキーの形になる。曲がりなりにもひとのかたちを備えた彼らは、自分たちの育てているもみの木の行く先や、失われてしまったもみの木のことをほんの少し、考えるようになる。あの日、自分たちに贈られたクッキーのことを思い出して、地球に送られるもみの木にささやかな贈り物がつくようになったのはそれからのことだった。
まるで人間が神のように土くれに知恵を与える。その土くれがふとしたきっかけからジンジャーブレッドマンになるというのはクリスマスらしい美しい話だと思いました。旧約聖書の「ヨブ記」にもあるように、神との対話を試みた人間は敗れ去ります。おそらく、土くれと人間とも対話は成立しないでしょう。愚かな人間にできることは、ひたむきに神の姿、神の行いを真似ることだけです。ということは、人間からジンジャークッキーを与えられた土くれが覚束ない手つきで贈り物を用意してもみの木に託すのは、神に対する人間の似姿です。ですから、ジンジャーブレッドマンがよちよちと小石を拾ったり木の葉を集めたりする姿はなおさら心に沁みます。美しいお話をありがとうございました。
ただ、基幹部分の素晴らしいアイデアに比して、語り部分はやや苦労なさったかな、と思いました。冒頭の常体が末尾ではいつの間にか敬体へと変わっています。さらに、途中から語り手が土くれたちの心理まで語ってしまいます。語らずにただ、土くれたちの言葉や姿を描写し続けたほうが味わいは増したと思います。もう少し時間があれば、きちんと推敲されていたのでは、と、その点はいささか残念でした。
にゃるほどー。

一行目でSFであることをほのめかして、即座に本題に入っていく。

余計なものがなくて、スパッとしたところが、掌編ぽくていいかもねー。

土くれちゅーと、なんとなくゴーレムぽいのを思い浮かべるのだがー。

もうちびっと華奢な感じなのかにゃあ。

クリスマスツリーとか、身近なものにファンタジーを与えると、よい子たちも想像力をかきたてられるかもねー。

たぶん、そういう試みがあったと思われー。

映画的なラストで、想像しやすいラストかもー。

もりのほしちゅータイトルも、どことなくサンタさんの故郷の北欧を思わせるー。
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