てきすとぽい
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御火の番
(
志菜
)
投稿時刻 : 2014.03.24 00:30
字数 : 200
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御火の番
志菜
長い廊下の途中に、男がいた。
「悔しい
……
」
丑の刻。白い単衣を着た男は、うつむいたまま小さく呟く。
一瞬、足を止めた女であ
っ
たが金網行灯を床に置き、臆することなくつかつかと男に近づく。次の瞬間、男は床の上に叩きつけられた。
「ここは殿方禁制じ
ゃ
」
女は失神した男
――
狐を手早く縛り上げると、ずるずると引きずりながら詰所へと向か
っ
た。
「お火の元
~
」
逞しい二の腕を持つ女は、大奥の警備を任された御火の番であ
っ
た。
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