200文字小説コンテスト
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生きる
投稿時刻 : 2014.03.25 20:43 最終更新 : 2014.03.25 20:44
字数 : 200
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更新履歴
- 2014/03/25 20:44:30
- 2014/03/25 20:43:55
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小伏史央


 潮風が吹く。生きなくち
2 / 4
 雨が降りやんだあとの
 肌を包むような湿り気が好き。
 枯れ葉の混ざた湿り気が
 わたしの体を優しく
 撫ぜて、落ち着かせてくれるあの
 ねずみいろの空が好き。
3 / 4
 おくすりはわたしを楽にしてくれるよ。
4 / 4
 目に見えるものすべてが水にぬれていた。
 さざなみは雨のしずくを受けて、重なり合た音色をえがく。
 砂浜は裸足のわたしをなぐさめてくれるよ。

 わたしの記憶が、はためいて、
 空に抱かれて歩いたの。
 潮風が吹く。
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