200文字小説コンテスト
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ガーデニング
投稿時刻 : 2014.03.21 06:48
字数 : 200
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ガーデニング
三和すい


「本当はね、一年中花が咲くような庭にしたかたの」
 長年連れ添た妻はそう言い残して逝てしまた。
 だから暇を見つけては半ばジングルと化した庭を少しずつ手入れし、花が絶えない庭に作り替えた。

 やがて庭は近所の評判となり、地元紙が取材にやて来た。
「見事なお庭ですね」
「私はただ妻が残した庭を世話していただけです」
「亡くなられた奥様は素晴らしい腕をお持ちだたんですね」
 まあ、そういうことにしておこうか。
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