てきすとぽい
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第18回 てきすとぽい杯
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〔 作品22 〕
あなたを思う
(
ゆずはらしの
)
投稿時刻 : 2014.06.15 00:30
字数 : 1453
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しじまを破り、鳥が鳴いた。庭に、月光が降り注ぐ。
東屋の人影は、ひとつにな
っ
た。
紅茶のカ
ッ
プを置くと、彼女はつぶやいた。
「と
っ
とと行
っ
ちまいな」
もうひとつあるカ
ッ
プの元にあるのは、古びた写真。落ち着いた笑顔の青年と、彼女に似た女性が写
っ
ている。
「話ができて、楽しか
っ
たよ。蚊に喰われるのは困りもんだけどさ」
ぽりぽりと、足をかく。
「まだ迷
っ
ているなんて思わないじ
ゃ
ん、祖父さん」
ロマンチストだ
っ
たからなあ。ため息をついて、彼女はもう一口、紅茶を飲んだ。
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