第18回 てきすとぽい杯
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あなたを思う
投稿時刻 : 2014.06.15 00:30
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 しじまを破り、鳥が鳴いた。庭に、月光が降り注ぐ。

 東屋の人影は、ひとつになった。

 紅茶のカップを置くと、彼女はつぶやいた。

「とっとと行っちまいな」

 もうひとつあるカップの元にあるのは、古びた写真。落ち着いた笑顔の青年と、彼女に似た女性が写っている。

「話ができて、楽しかったよ。蚊に喰われるのは困りもんだけどさ」

 ぽりぽりと、足をかく。

「まだ迷っているなんて思わないじゃん、祖父さん」

 ロマンチストだったからなあ。ため息をついて、彼女はもう一口、紅茶を飲んだ。
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