第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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属性:巻き込まれ型少年
茶屋
投稿時刻 : 2014.08.16 16:47 最終更新 : 2014.08.16 16:48
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更新履歴
- 2014/08/16 16:48:00
- 2014/08/16 16:47:04
巻き込まれ型少年
茶屋


 彼は様々なことに巻き込まれる。
 いわゆる天性の巻き込まれ型少年なのである。
 例えば登校途中、曲がり角で美少女にぶつかる。学校に行てみると彼女は転校生で陰陽師で人に害を成す妖魔たちと戦ている。少年にも妖魔たちと戦うために必要な力、退魔術の才能が有るから一緒に戦て欲しいと告げられる。
 またある時はぼんやり空を見上げていたら、美少女が空から降てきた。大変だと思ていると美少女は華麗に着し、宇宙から来た戦闘ロボトだと名乗る。今地球には侵略者の魔の手が伸びている。侵略者と戦うための古代兵器の適応者を探していた。それが君だと言ていきなり手渡された武器で奇妙な怪物と戦わされる。
 さらにある時は突然目の前に魔法陣が現れたかと思うと美少女が現れ、今すぐ異世界に来て欲しい。あなたは選ばれた勇者だと言われ、無理やり異世界に連れて行かれる。
 彼は何も望んでそんなものに巻き込まれているわけではなく、事なかれ主義なのだが、有無をいわさずに美少女に連れ回されるのだ。
 何も彼を巻き込むのは美少女だけとは限らない。
 例えば修学旅行でたまたま行た洞窟。彼の足元が何故か陥没、地底へと転げ落ちる。そこには古代遺跡があて、何の気なしに眺めていると中央の祭壇にベルト状のものがある。ものは試しにとつけてみると古代の鎧を身にまとうためのベルトであり、時を同じくして復活した怪人たちと戦うはめになる。
 またある時は、上空でいきなり謎の爆発音がする。見上げてみれば巨大ロボトが戦ているではないか。あたふたしていると、巨大ロボトがこちらに落ちてくる。コクピトが開いて、機械の声で今すぐ乗るように促される。そして、成り行き上仕方なく乗て戦い続けるはめになる。
 さらにある時は神社にあた絶対抜けない剣をあさり引き抜いてしまう。引き抜いてしまたものだから神主に剣の由来を説明され、現世に復活した第六天魔王織田信長を倒すのに協力してくれと頼まれる。
 そんなわけで彼の心が休まる暇はなく。いつだて何かに巻き込まれている。
 巻き込まれるのは少年だけではない。巻き込まれる事件が大きくなていてしまうに連れて巻き込んでしまう周囲の規模もかなり大きくなてしまう。
 歩く物語タイフーン。
 彼は物語の中心に巻き込まれ、その周りもついでに巻き込んでしまう。
 そしてさらにご都合主義型である。最終的には彼に有利に物事は動く。
 別に彼が望んでいなくても。
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