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第一回 日本法螺小説大賞
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芥川賞を受賞した高山和彦ことミハイル・ヨンチョル・コウですが。
 投稿時刻 : 2013.03.30 11:32
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芥川賞を受賞した高山和彦ことミハイル・ヨンチョル・コウですが。
ひこ・ひこたろう


こんばんは。
このたび芥川賞を受賞しました高山和彦ことミハイル・ヨンチル・コウです。
1963年1月2日、旧ソ連のウズベク共和国の首都タシケントで生まれました。
「あ、人が溺れてる。早く助けんと!」でお馴染みのタシケントです。
両親は朝鮮系で私の朝鮮名は「高英哲」です。
ウズベク人には名字がなく、小学校の時のクラスメイトの女の子アイスールは時々私のことを羨ましがてました。
て、名字ばかりでなくミドルネームもあるんですもん。
彼女は私の初恋の相手でした。名前がアイスールだけに。
モクスワ大学法学部卒業後、軍に就職。すぐに諜報部門に配属。
アジア系の顔つきと語学の才能が重宝されたのでした。
主な仕事としては、アウンサン廟の爆破テロで韓国のチン大統領の命を救たこと。
ラングーンに交通渋滞を巻き起こし、大統領の到着を遅らせました。
北朝鮮工作員の爆破計画は知ていたし、向こうは私と仲間だと思てたので楽勝でした。
あれで大統領が死んでたら、朝鮮戦争が起こていたと思います。
ソウル五輪開幕式でも北朝鮮はノ大統領の暗殺を企てたけど、これも阻止。
開会式ではノ大統領夫妻と一緒に日本の竹下首相夫妻にもご登壇いただきました。
ノ大統領を狙撃したつもりが竹下首相に命中でもしたら、日朝戦争が起こていたと思います。
あの時はごめんなさい、竹下首相。竹下だけに盾にしたんです。
アイスールが「ウズベクも独立したーい!」と言たので、ソ連解体しちいました。
その余波で東欧革命も起こたけど、ウズベクが独立したし、いいじないか。
でも、アイスールがウズベク人と結婚してしまい、失恋した私の心はウズベク。
彼女の胸に顔をウズベクて泣きたかた。
、意味がわからない? 私もです。
しかしすぐに気を取り直し、私も朝鮮人と結婚することに決めました。
ウズベクを離れ当方、東方に旅立ちました。
しかしまあ、私は北朝鮮ではお尋ね者だし、韓国のキムチはトウガラシがきついし……
、北朝鮮のキムチにはトウガラシは入りませんよ。
うちの母も北の出身なので、家で食べてたキムチもそうでした。
キムチと気持ちをかけて何か言うとでも思た? 残念ね。
そんなわけで日本に来て在日の中から嫁さんを探してたのですが、なかなかきびしい。
てねえ、私の経歴を話しても誰も信じてくれないんです。
でもね、きとみなさんは信じてくれると思います。
てこの会見、ニコニコ動画で生中継されているでし
日本国内にいる北朝鮮の工作員て、私の命を狙ているのです。
彼らの車に付けた探知機から判断すると、東京會舘は完全に包囲されてます。
銃を使うのかな、それとも爆弾かなあ……
殺し屋なんておそろしや。そういえば総入れ歯。
まあ、みんなで一緒に死にましうか。
それではこんな私ですが、よろしくお願いいたします。
もし生きてここを出られたら、私の本は読まなくてもいいですから買てくださいね。
頼んます。かしこ。バイバーイ!
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