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承前:夢のあと
 投稿時刻 : 2014.10.22 23:45 最終更新 : 2014.10.22 23:47
 字数 : 1019
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更新履歴
- 2014.10.22 23:47:38
- 2014.10.22 23:45:56
承前:夢のあと
たこ(酢漬け)


 飛び散ていた。他にも流血している人が何人かいて、遠くからメンバーが駆け寄て負傷者の応急処置をしようとしていた。
 私はふと気になて、先ほどあの高校生が立ていた場所を見た。
 いない。眼球を急いで動かし、どこに行たか探す。不安に苛まれそうになたが、すぐに見つかてほとした。
 その少女は少し離れた位置で、尻もちをついたような形で座ていた。少し擦り傷を負ているかもしれない。
 爆炎のせいで起きた煤や返り血を浴びて、少女は呆然自失の表情で周囲を眺めている。
 その視線もどこか焦点が合わなくて、まるで見えない物でも見えているかのようであた。
 動けなくなてしまている少女の元に、先ほどの男の子が駆けつけてきた。男の子はしがんで少女の肩をつかんで声を掛けたが、少女からは何も反応が無かた。
 それから男の子は少女の手をつかんで立ち上がらせ、彼女をおんぶしてその場を立ち去た。
 ここまでがその時起こたことの一部始終である。
 それからその爆発事件は全国ニスとなり、誰が爆弾を投げ込んだのか、様々な噂が飛び交た。極左団体と噂されることもあれば、極右団体と噂されることもあたし、新進カルト教団の抗争だという噂もあた。
 だけど、それ以上はニスでは放映されなかたし、放映すると色々とまずいこともあるのかもしれない。
 爆弾のもとも近くにいたあの青年は、出血多量のシクで結局死んでしまたらしい。仕方のないことである。
 それから結局どうなたかて?
 世界はあまり変わらなかたさ。爆弾を投げ込んだ犯人はまだ見つかていないし、その事件以降デモ活動も沈静化してしまた。
 結局のところ熱に冒された若者が集まて騒いでいただけの事なのかもしれない。相変わらず何事も無かたかのように世の中は動いて行く。いつも通りの朝がやてきて、いつも通りの夜がやてくる。
 世界の表面は常に変わらないように見える。
 そう。少なくとも表面上は。
 実のところ、あの事件以降私の人生は大きく変化した。仕事をやめることになり、何回か引越しをすることになた。
 なかなか安住の地というのは見つからなかたが、今はそれなりに何とかやている。
 それから人生を共にする相手ができた。これも不思議なことにあの事件がきかけだ。
 私がこの文章を書いている今も、キチンで料理をしている。もうすぐ出来上がるころだろう。
 何故かて?
 だて私こそがあの時少女をおぶて助け出した張本人なのだから。
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