第22回 てきすとぽい杯
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「壁ドン」についての考察
投稿時刻 : 2014.10.18 23:44
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「壁ドン」についての考察
三和すい


「今回のてきすとぽい杯のお題て『壁ドン』だて」
「壁ドンか……恋愛メインの話て難しいんだよね……
「なら、恋愛物じない壁ドンにすればいいのよ」
「ああ、なるほど。別の意味の『壁ドン』にすればいいのか」
「そうそう。例えば、壁の向こうからドンドンと音が聞こえるとか」
「うんうん」
「『さるどん』とか『かにどん』とか『うすどん』の中に『壁どん』を入れてみるとか」
…………昔話の『さるかに合戦』?」
「仕方ないじないの。最近テレビと言えば、『おかあさんとい』とか『日本昔話』とか『しまじろう』とかしか見てないんだから」
「まあ、そうだけど」
「それに『ぬりかべ』ていう妖怪もいるんだから、『壁どん』て呼ばれる存在がいてもおかしくないわよ」
「別にいてもいいけどさ。で、その『壁どん』は何をするの?」
「さあ?」
……さあて、何かしないと話にならないよ?」
「そう言えば、『ドン』てボスて意味もあたわよね。きと『壁ドン』は壁の王様のことよ」
「それでもいいけど、その壁の王様は何をするの? 何かしないと話が進まないのはさきと同じだよ?」
……ぱり、初心(?)に戻るべきだわ。男性が女性を壁に追い詰めてドンする方向でいかないと」
「いきなりどうしたの」
「思い出したのよ。昔メインの登場人物を三人とも男にしたら、男性の読み手から『花がない』と言われたことがあたの。だから、メインの登場人物を萌えるような感じにしないと、書く方も話が思いつかないし、筆が進まないのよ」
「確かにそれはそうだね」
「だから、男の子が女の子を壁に押しつけて……
「うんうん」
「恥ずかしさのあまり女の子が男の子に向かて壁をドーンと放り投げて……
「いやいやいや、何で女の子が壁を放り投げるの!」
「特別な力に目覚めて?」
「何故?」
「ほら。火事場の馬鹿力て言うし」
「いや、火事場じないよ?」
「火事場よ。恋の炎て言うじないの」
……あ、まずい。納得しかけた。けど、それじあ相手の男の子、ケガしないか?」
「するわね。傷害罪と器物破損?」
「女の子が投げた壁に当たてケガをしましたて言ても誰も信じてくれなさそうだけどね」
「この方向で話を考えるのも無理そうね。それじあ、壁をどーんと突き破て何かが現れるのはどう?」
「例えば?」
「えー……首の長い緑色のゾウ?」
「ネタがわかる人はいると思うけど、それはどうかと思うよ」
「みどり……グリー……そう言えば、グリーンラベルてビールなかたかしら」
「発泡酒じなかたけ?」
「でも、お酒よね。つまり、MさんはNさんに飲まれる運命……?」
「それはともかく、永坂さんも塗り壁みたいな妖怪がボスというネタを思いついたみたいだね」
「本当ね。考えることは同じね」
……いや、他の部分は大いに違うと思うけど」

 以上、疲れて眠い時にネタを考えると、ろくなことを思いつかないという結果になりました。
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