その夜電話がかかって来てね、こんな風に言われたよ。
「お前は命を狙われてる」って。「肌色仮面に気をつけな」
あーあ、あーあ。どうすりゃいいのさ、肌色仮面って？

胸から外れたおっぱいみたく、空中ふらふらさまよって、
冷たいガラスに押しつけてみては、「あー、冷たいね、気持ちいい」

だけどだけど、どうすりゃいいのさ、外に出れば
あいつだってこいつだって、肌色をした顔のやつばかり。

「うん、つまりはこの重さなんだな」
梶井基次郎ごっこをしてみたって、今日は楽しくない。

外に出なけりゃいいんだ、ネットスーパーでお買い物。
お好み焼きとお寿司を買って、ついでにビールもひとケース。
ああ、何てこった！
お好み焼きとお寿司のどっちを先に食べればいい？

肌色仮面どころじゃない、肌色仮面どころじゃない。
チンコの先から不思議な匂い、チンコの先から不思議な液体、
世界中にまき散らせって言うの？

あったかい方から先に食べてたら、冷たいものが最後まで残る。

「泳ぐ時は人が多い所にしなさい」ってママに言われた。
だけど海まで走って行っても、泳いでいるの猫ばかりだニャー。

そう、肌色仮面がおいらの命を狙ってる。
長崎は眼鏡橋とちゃんぽんとグラバー邸とオランダ坂。
肌色仮面は眼鏡してなくてちゃんぽんじゃなくて、
邸宅には住んでなくて坂の上でおらんだ（広島弁）。

一日に玄米四合も食ったら腹パンパン。
パンパンパンのパン！
あれ、さっきまで玄米の話をしてたのに。

そういえばお腹減った。
お好み焼きもお寿司も一緒に食べるからね、バいバい！

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