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我ながらホレボレする文体を自慢する大賞
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上弦の月は新宿を嗤う
わんた
 投稿時刻 : 2013.05.04 00:52
 字数 : 1598
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上弦の月は新宿を嗤う
わんた


――……ジジ……ジッ…………ザッ……
(もうすぐだ――――星が揃う、待ち焦がれた夜……!)
 ヒドイと思わない? 、ちと聞いてる
「いやもうね、は、は、スタジオから走て、移動てのも、は、ちと」

――ザ……ザー……ザザ……ジ……ザァー……
(世界は滅びるべきなんだ……誰も、僕の為に動いてなんかくれない)
 だーかー、折角アイツの残業手伝てあげるて言てやたのにさ
「足代浮いた分、ギラに上乗せして、請求しちても、は、いいんじないのてね」

――ピーガ……ザッ…………キュィィー…………ジ……ザー……
(座標は何度も確認したんだ。確かに今夜、僕を守る金星と、闇を司る冥王星が)
 やだ、まだそういうんじない……別にそんな感じのコト、言てくれてないし
「歩こて、ね、もういいて、ホラ見てよ! 局、あんなに遠くなてるじん!」

――ガー……ジ…………ザ……ザー……ザザァーー………………
(この星を貫いて並ぶんだ……と、力を貸してくれる……
 ハイハイ、どーせアタシは奥手ですよーだ。いいよね……アンタには碧くん居るから
「番組でこんなね、息切らせてるの初めてですよホント、デレクターさん酷いよねw」

――ザー……ザザ…………ジ……ザー…………ザァー…………
(古代七つの海を統べた海賊王の英霊……海中深く眠る冥王が目覚める……
 ああ、なーんかヤてらんないよね……もう、独りで飲んじおかな
「あーそろそろ着きますかね? テレビの前の皆さん、どのぐらいの方が気付かれました?」

――ピー……ガ……ピーキュィィ…………ザザ……ジッ……ザー……ザァーー
(星が揃い…………闇が蘇るんだ……世界なんて……もう……要らない――――
 なによ、ワインとか差付けてくれち。何? 碧くんのプレゼントだたり
「正直ホント、ヤバいんですよねこんな、息荒くしてこんなとこ歩いてち……
――ザザー……ジッ……ザー……ザァーー…………ジジ…………ザ…………
(僕を触媒にして……今夜、新宿は一つになる……世界はここから崩れ始めるんだ……!)
 いーの。アタシはさ、こーゆうキンキンに冷えたビールがお似合いの女だもん?
「あ気付いた! 今、やと解りましたよ? 走らせたのはワザとでしう!?」
――ザー……ザザァーー……ザァーー……ザッ……ザァァーー…………
(出でよ……呪文に導かれ、復活せよ……! 僕の為に、力を――解放するんだ!)
――ザザ……ガーージッ……ピーザザ……ザッ……ザァー……ザザ……
 はーいはい、どーせ悪いのアタシなんでし。じ、乾杯するよ? あーい、かんぱーい!
「ホラもう、ヤバいですて! それらしいのいぱい歩いてるじないですか!?」
――ピーー……ザ……キュィー……ザ……ザザ……ザ……ザァー……
(明澄なる空虚を漆黒で塗り潰し満たす者……愚劣なる民々の肺腑を深淵の爪で掻き破る者よ)
「なんか今まで見えてなかた星が光た気がしたよこれ。死兆星か俺死ぬのか!?」
 んぐ………………んぐ………………!! いやん♪
――ザザー……ザァーザ……ザァー……ザザ……ザァーー………………
(今こそ再び世を統べて破壊へ誘い……燃え上がる闇で全てを焼き払い給え……
「というわけでですね、やてきましたココ、ある意味、東京で最もアイ街!」
――ジ……ザザ……ザァー……ザッ……ザザーーザァー……ザーーーー…………
(出でよ…………!)

 これ、超うめ
「新宿、二丁目!!」
(海賊王、潮冥――――!!)

――ザザァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……………………カチッ
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