第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
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「はいけい」
酔歌
投稿時刻 : 2016.12.10 23:29
字数 : 275
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「はいけい」
酔歌


砂はまに立て、海を見ています。
日がかたむいてきました。波は通りましたが、船は通りません。
日が落ち始めました。カモメは通りましたが、船は通りません。
日が落ちました。とうだいの光は通りましたが、船は通りません。
ぼうしが飛んでしまいそうなほど、風が強くなてきました。
この手紙のことはウソだたのでしうか。
今すぐ君にあいたいです。
あと少ししたら船が来ます。私の乗る船です。
ですが、最後の最後まで君の乗る船を待ちます。
この気持ちを届けたい。私はいつまでもこの砂はまにいることはできません。
なので、この手紙を砂はまにそえて、船に乗ります。
「またあう日まで」
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