第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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光の君
酔歌
投稿時刻 : 2017.08.20 06:02 最終更新 : 2017.08.20 06:32
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光の君
酔歌


7月20日
何もない、退屈な日常が始まりました。
夏休みて言ても、家で課題を進めながらだらだらしていれば勝手に1か月なんて終わうし、ド田舎だからイベントなんてあるわけない。
どこかに光はありませんか?
22日
スマホから流れるバイブの音がうとうしい。
ちが物書きしてるとも知らないで、よく無意識に邪魔できるねて山門に言てやりたい。
とあいつのことだから「知らねえよ。分からねえよ。なら事前に言え」
分からないのはこちだよ。
24日
日記は素直に書こう。
私は山門の事が好き。
ここだけ言える本当の事ね。
恥ずかしくて言えるわけなんてないから。
26日
一昨日書いたこと後悔してる。
素直になんてなたら、壊れちうよ。
明日は祭りがあるから、もうそんなこと書かないようにしよう。
28日
本当、ふざけてる。
てさ。
ばかみたい。
ちかどれだけまじめに告白したかもしらないで。
30日
未練たらたらなんて思われたくないけど、日記は正直に書きます。
メイクして浴衣着て、28日は出かけた。
わざわざ早く来て待ててやたのに、遅れてきた。
その時から、もう分かてたのかもね。
だけど、もう決めちたの。
君の事が好きなのに。
君が好きなの。
てる。
だけどダメだて。
なんでて聞いても何言わずに。
ずるいよね本当に。
泣いちてさ。
お互いの服びちびちになるまで。
と泣いちて。
赤ちんみたい。
いやだて。
いやだて。
君が好きなの。
道路で泣き崩れちたから、もう、山門がこち向くことなんてないよね。
もう何もしたくないよ。
今もスマホがなてるけど、出たくなんてないよ。
8月1日
一昨日書いたこと後悔してる。
本当に意味わかんない。
マジで。
8月3日
ようやく落ち着けたので書く。
山門に告られた。
意味が解らない、今でも。
「自分で告白したかた」
自己中なの?
彼氏失格。
乙女を泣かせるなんて、失格よ。
でも、言てやたわ。
いいよ、なんて甘い言葉で。
君と一緒にいられるから、そんなのどうでもいいや。
そう、どうだていい!
君と一緒なんだ、書いてるだけで手汗が止まらない。
君と、こんなにも退屈な日々を送れるんだ。
それだけで、そう思うだけで幸せ。
幸せ!
君に合える、そう会えるの!
無条件で、君の家に行ていい!
君の家でキスをして、ハグをして、一緒にテレビ番組を見たていい!
毎日公園で愛をささやきながら、好きて言うんだ。
大好き。
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