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第45回 てきすとぽい杯
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ある日の手紙
 投稿時刻 : 2018.06.16 23:19
 字数 : 731
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ある日の手紙
ひやとい


 ――拝啓 N様
 梅雨に入り、紫陽花も咲き始めましたこの頃ですが、いかがお過ごしですか?
 最近は毎朝、大瀧さんのロングバケーンを聞き始めました。というのも、このところ気分が優れないことが多くなり、何もしないでいると天井から重い空気の層が降りてきて、押し潰されそうな感じになり、身体が思うように動かなくなてきて、けこう困ていました。
 しばらくそのことについていろいろと悩んでいましたが、数日前に何気なくテレビをみていると、懐かしい音楽が聴こえてきました。君は天然色でした。聴き終わて気がついてみると、心が軽くなたのを実感しました。ああ音楽てこんな効用があるんだなと感心し、物置にしまてあたロングバケーンのCDを出して、毎朝かけてるというわけです。おかげさまで、いまのところ順調に過ごせています。
 先ほども書いたとおり梅雨に入たせいか、このところあまり明るい気分にはなれませんが、大瀧さんの明るい曲を聴いて、少しでも明るく過ごそうと努めています。Nさんは最近音楽など聴いていらいますでしうか? もし聴いていらるのであれば、なにか私に合いそうな明るい曲の入たものなどお教えいただけるとありがたいです。
 そのうち都合がついたらお会いしましう。
 ではまた 草々 平成三十年六月 ……

 趣味を通じて知り合た知人からの手紙だた。
 明るい女性だたが、年齢のせいか憂鬱なことが多くなてきたようだ。
 早速返事と、少しでも元気を出してもらうために同封するCDの準備にとりかかろう。
 近くにあたタブレトを手に取ると、シピングサイトにアクセスし、「浪花のモールト キダ・タローのほんまにすべて」を注文した。
 頭の中に、小山ゆうえんちの歌と桜金造の姿が描かれた。
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