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第8回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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落ち無し?(一コマ)
 投稿時刻 : 2013.08.18 06:31 最終更新 : 2013.08.18 06:33
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更新履歴
- 2013.08.18 06:33:38
- 2013.08.18 06:31:54
落ち無し?(一コマ)
たこ(酢漬け)


「金魚、と聞いて何か思い浮かぶものはねかい」
「や、どんなもんだろうな」
 口ひげをいじりながら男が考える。
「そり、夏祭りてもんじないかい」
「そうか、金魚すくい」
 もう一人の男がぽんと手を叩いてうなずく。
「おう、金魚すくい。までも、ちと安易じないかい。お前さんは一体・・・」
「いや、特に深い意味はないてことよ。この前ちと子供が手にぶら下げてるのを見たもんでよう」
「そりあお前さん、祭りで金魚すくいでもやた帰りじなかろうか」
「おう、それでな、俺も次の祭りで一本打てみようかと思てな」
「一本打つて、お前さん・・」
「おうよ。ちとばかし屋台をだな」
「そういうことか。それならお前さん、俺の手助けが必要てもんよ」
「お、なんか手伝てくれるのか?」
「おうよ。金魚すくいをするにしても、道具が必要だろ」
「そうだな。俺だけのやりくりじ、ちと心許ないてか・・」
「そうだろう。だから俺がお前さんを手伝てやろうと思てな。金魚すくいの道具ならこの前ちと手に入たもんでな」
「そりあ頼もしい。そんじあ手伝てもくれよ。報酬は売り上げから折半すればいいよな」
「その話乗た。そんじ俺も用意しとくからな」
 二人の男が酒屋で酒を飲みながら笑ていると、その端を一匹の猫が通り過ぎた。
「おーし、用意できた」
「おう。こちの方も大丈夫だ」
 祭りの一角に陣取り、用意した金魚の半分を水槽に流し込み、残りをバケツの中に流しておいた。
「なかなか人がこね
「金魚すくいなんぞ今は流行らんのかな
 ふと男がバケツに目をやると、何やら金魚が減ているような。もう一人の男に聞いてみた。
「おい。バケツの金魚知らないか?」
「俺は何も触てねぞ。もしかしてお前、パクいねだろうな」
「そりあお前さん、早とちりだよ」
「でもお前以外このバケツには触てねぞ」
「じおまえ、どちが正しいか金魚すくいで勝負つけようじないか」
「お前そんなことしたら、お客さん」
「俺は勝負がつくまでゆずらねぞお」
「仕方ねな。わかたよ」
 二人の男が必死になて金魚すくいを始めると、何やらそれが目立たらしく人が集まてきた。野次やら何やらが飛び交う中必死になて救た金魚はのちにお客に配られ、残た金魚も少年やら少女やらに掬われていきました。
 そんな中、路地裏の猫は失敬した何匹かの金魚をおいしくいただきましたとさ。
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